酒匂川洪水発生したら 小田原市が浸水を想定した説明会 21地区、住民1128人が参加

 小田原市は、酒匂川の洪水で3メートル以上の浸水が想定される地域や土砂災害警戒区域が含まれる自治会連合会21地区を対象に実施した緊急住民説明会の開催結果をまとめた。

 説明会は、15府県で200人を超える死者を出した7月の西日本豪雨の発生を契機に、防災への関心が集まった8月から10月に計14回開催された。市防災対策課によると、対象は、3メートル以上の浸水が想定される計約1万500世帯などで、住民計1128人が参加した。

 説明会では、市が作成・配布する酒匂川洪水ハザードマップや土砂災害ハザードマップを使い、▽住んでいる地域の危険性▽避難する際の避難場所▽避難するタイミングを決める-といった事前確認の重要性を説明。発令される避難情報の理解なども求めた。

 市は今後も、酒匂川以外の河川も含めて、洪水浸水や土砂災害の恐れのある地域を対象に説明会を継続して開催していく考え。

ハザードマップを手に説明を聞く住民たち=10月10日、小田原市の今井公民館(市提供)

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