富士鋼材社長に富家専務

 四国の鋼材流通大手、富士鋼材(高松市)は25日開催の株主総会・取締役会で、富家靖輔社長(75)が代表権のある会長に就き、新社長に富家次朗専務(39)が昇格就任した。経営の若返りを図る。

 次朗氏は靖輔氏の二男。長男でグループ会社の泉鋼業、富士鋼材スチールセンター、ニチエイスチールの社長兼務の孝明氏(42)と連携して富士鋼材グループを運営する。

 富士鋼材は中四国、関西、九州など西日本市場の鉄筋販売大手。年商約300億円。靖輔氏は古賀鋼材(現古賀オール)勤務後の1995年に父で創業者の静男氏から社長を受け継ぎ、業容を拡大。鋼材加工の泉鋼業を船舶用ガスタンクプラント、セグメント、洋上作業台(セップ)メーカーに脱皮させ、鋼材加工の富士鋼材スチールセンターを設立・強化。2015年には香川県さぬき市の鋼材加工業・ニチエイスチールを子会社化した。

 富家 次朗氏(とみいえ・じろう)02年(平14)信州大工学部卒、カナダ・バンクーバー留学、04年メタルワン入社。08年富士鋼材入社。本社、九州支店を経て10年専務、14年代表取締役専務。79年(昭54)6月生まれ。高松市出身。

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