レンジャーズの新監督探し シャベスとクラップも候補者に

ジェフ・バニスターに代わる新監督探しを続けているレンジャーズは、チームに最適な人物を招聘すべく候補者の枠を拡大している。かつてのゴールドグラブ賞三塁手であるエリック・シャベスと、カージナルス傘下AAA級で監督を務めるスタビー・クラップが新たに候補者に加わったようだ。

レンジャーズは現在、スプリング・トレーニングで使用する施設で球団首脳による会議を行っており、シャベスとクラップ以外にも新たな候補者が生まれる可能性がある。ジョン・ダニエルズGMは「新監督探しに取り組み続けるよ」と語っている一方、「ここを離れる前に誰かを雇うことはないと思う」とも語っており、今週中に新監督が誕生する可能性は低い。ダニエルズによると、新監督探しは来週まで持ち越される可能性が高く、最適な人物を選択するために慎重に選考を進めていく方針だ。

シャベスはアスレチックスなどで17シーズンにわたってプレイした三塁手であり、日本時間10月25日にレンジャーズの施設を訪れた。現役引退後、過去3シーズンはエンゼルスの特別アシスタントを務め、今季は最後の1ヶ月だけAAA級ソルトレイクで監督を務めた。マイク・ソーシアが退任し、エンゼルスの新監督候補の1人になっていたものの、エンゼルスの新監督にはブラッド・オースマスが就任。シャベスはエンゼルスに留まる可能性も残っているが、同地区ライバルであるレンジャーズの監督に就任することになるかもしれない。

一方のクラップは、2001年にカージナルスで23試合に出場した経験こそあるものの、現役時代はマイナー生活がほとんど。2006年に選手生活を終えたあと、マイナー組織でコーチや監督を務め、直近2シーズンはAAA級メンフィスで監督を務めた。2017年にはチームをパシフィックコースト・リーグ優勝へ導き、同リーグの最優秀監督に選出。なお、メンフィスは今季もクラップのもとでパシフィックコースト・リーグを制し、インターナショナル・リーグ王者のダーラムを破ってAAA級王者となっている(クラップは2年連続でパシフィックコースト・リーグの最優秀監督に選出)。

他にはドン・ワカマツ、ジェイス・ティングラー、ブランドン・ハイド、ジョー・エスパーダ、ダスティ・ワーサンといった面々が新監督候補となっているが、ダニエルズはチームを率いる指揮官として誰を選択するのだろうか。

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