【平成の長崎】「最高の栄誉」 大島大橋を渡り初めした松崎さん 平成11(1999)年

 1999年11月11日、開通した大島大橋を親子3世代夫婦で渡り初めしたのは、大島町の松崎賛三さん(82)一家ら3組。松崎さんは「渡り初めに選ばれるなんて夢にも思わなかった。松崎家の最高の栄誉です」。
 同町から3世代渡り初めの話が来たのは10月中旬。松崎さんの妻、サエさん(81)が「高所恐怖症だから辞退しよう」と何度か申し出たが、家族が「一生の思い出になる」と説得して当日を迎えた。
 テープカットに続いて、橋の上を歩いた松崎さんは「ばあさんが無事に歩けてよかった。私たちが生きとるうちに橋が架かるなんて、まだ信じられんが、本当に爽快だった」と笑顔で話していた。(平成11年11月12日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

感慨深いげに渡り初めをする大島、西海町の親子三世代夫婦ら=大島大橋

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