梅田学園に「夢」託す 野球少年亡くした父、エール

笹森義幸さん(右から2人目)と共に、故・郁也さんのために作られたユニホームを見詰める宮崎梅田学園の選手ら=26日午前、国富町深年

 「息子の分まで頑張って」-。国富町深年の畜産農家笹森義幸さん(56)は、社会人野球の日本選手権(11月1日開幕、大阪市)に出場する宮崎梅田学園に特別な思いを抱く。16年前、野球少年だった長男の郁也(ふみや)さん(享年13)が交通事故で他界。以降、事故撲滅へ啓発活動を続ける。自動車学校を運営する梅田学園グループの梅田條尾(じょうび)社長(67)は深く共感。お互いの思いを込めて、郁也さんの背番号「5」を永久欠番にユニホームを作った。試合や練習でベンチに置いたが、日本選手権では4メートルサイズで特注し、スタンドに掲げる。

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