神奈川県三浦市の菊名地区に伝わる民俗芸能で、県指定無形民俗文化財の「菊名の飴(あめ)屋踊り」が23日夜、菊名区民会館前広場(同市南下浦町菊名)で上演された。
保存会のメンバーや地元の子どもたち約20人が、片足を直角の位置まで上げる大胆な振り付けもある「子守」や、貝を採る所作が滑稽な「かきがら」など7演目を披露。観客からおひねりが投げられ、拍手が送られた。
父の敵である女山賊を討つ「笠松峠」などに出演した中学生(12)は「せりふがあって緊張したが、楽しかった」と話した。
飴屋踊りは、江戸時代に飴売りが客寄せのために街頭で踊ったのが始まりとされている。