「三浦按針」ご存じですか? 横須賀で業績紹介するサミット

 徳川家康の外交顧問として活躍したイギリス人・ウィリアム・アダムズ(日本名・三浦按針)の業績を紹介する「第5回ANJINサミット」が27日、よこすか芸術劇場(神奈川県横須賀市本町)で開かれた。

 横須賀、大分県臼杵、静岡県伊東、長崎県平戸の按針ゆかりの4市で構成する連絡協議会の主催。トークセッションでは、徳川宗家18代当主・徳川恒孝さん、按針の菩提(ぼだい)寺である浄土寺(横須賀市西逸見町)の住職・逸見道郎さんが人物像や魅力などを語り合い、約1200人が聴講した。

 司会の元NHKアナウンサーで京都造形芸術大教授の松平定知さんは「なぜ家康と按針は意気投合したのか」を質問した。徳川さんは「人質に出されるなど波乱の幼少期にあって、家康は人を見る目をしっかり磨いていた」、逸見さんは「按針は自分を信頼してくれる人に誠実に接し、それがさらに信頼を確かなものにしていった」と説明。家康と按針の人柄がマッチしたことを理由に挙げた。

 サミットには、家康と按針を題材とした大河ドラマ化を26日にNHKへ要望した4市の市長や市議会議長が参加。上地克明横須賀市長は「按針の功績を広めつつ、ドラマ実現に向け4市で協力していく」とあいさつした。

按針の人柄や魅力を語り合ったトークセッション =よこすか芸術劇場

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