【卓球】“張本コーチの愛弟子” 及川瑞基が学生王者に 独ブンデス修行で腕磨く

<第85回全日本大学総合選手権大会10月25〜28日、ベイコム総合体育館(兵庫)>

28日、専修大学3年の及川瑞基が国内の大学生最強を決めるシングルスのトーナメント「全日学」で優勝を果たし学生王者となった。

「率直に優勝という結果はとても嬉しいです。ベスト8決定の松山選手(愛知工業大学)との試合がとても苦しかったです。(ゲームカウント1-2でリードされた)4ゲーム目、負けていたところから逆転勝ちすることができそこから勢いに乗れたと思います。準決勝、決勝は(専修大学の三部選手、田添選手との)同士討ちでしたので意識してしまう分がありましたが、意識しないように自分の力を出し切ることだけに集中しました。」と優勝後のコメント。

及川は6月の関東学生、7月のインカレも制しており、学生最強といっていいだろう。その要因は中学3年時からの「ドイツ武者修行」にある。

ドイツ・ブンデスリーグ1部で腕を磨く及川瑞基(専修大学)

現在及川はドイツのブンデスリーグ1部ケーニヒスホーフェンで腕を磨く。昨シーズンは9勝17敗と大きく負け越したが、今季はここまで8勝3敗と進化を見せている。「今季は板垣ヘッドコーチとの対策練習が功を奏しています。僕はパワーやテクニックより戦術重視のプレーヤーですから。」と幼少期に張本智和の両親からコーチングを受けていた頭脳派プレーヤーが世界最高峰のドイツリーグに適応しつつある。

昨年の学生王者でブンデス1部最多勝の森薗政崇(岡山リベッツ)は今季からTリーグに移籍し、チームの主力として結果を残している。森薗の背中を追う及川の今後の活躍に注目だ。

取材・文:ラリーズ編集部
写真:伊藤圭

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