厚板シヤ工組東海、共英製鋼名古屋で勉強会 安全操業、ゼロ災へ知識習得

 全国厚板シヤリング工業組合・東海支部(支部長・渡邊光三和鉄鋼社長)は23日、共英製鋼名古屋事業所で安全を主眼に置いた勉強会を開催した。地区会員、本部から招いた大住昌弘副理事長(富士鉄鋼センター社長)がメーカーの取り組み内容を学び、情報交換を行った。

 「先に安全 次に生産」を安全スローガンに掲げる同所で、参加者はまず安全衛生委員会の概要、今年度の活動方針に関する説明を受けた。

 危険を感じた際に「ヒヤリ摘出カード」に基づく作業手順、設備改善の実績、9月末時点で2933件が整備された安全作業標準書の活用法など6項目にわたる活動を、メモを取りながら真剣に聞き入った。

 座学に続いて、構内の見学会を実施した。「ハーケン」と呼ばれる棒を使用して製品との接触を避け、怪我を防ぐ現場を目の当たりにしたほか、出荷工程では転落事故を防止するネットの設置といった改善点を見学した。12メートルの津波を想定した防災構造の避難ビルでもある、開発センターなども視察した。

 見学会終了後の質疑応答では「ヒヤリ摘出カードのフィードバック法は」、「どのように安全意識を社内に浸透させているか」といった数多くの質問が寄せられ、習得した知識を自社に展開しようとする参加者の積極的な姿勢がうかがえた。

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