高校選抜クライミング県予選 女子は林田(大村)V

 クライミングの全国高校選抜大会長崎県予選は27日、長崎県大村市の大村高クライミング施設で行われ、男子は下道慎ノ介(大村)女子は林田ひよ(大村)が優勝した。

 リード種目に大村の山岳部クライミング班から男子16、女子6人の計22人が参加。クライミングウオール上に設定された2種類のルートで課題の到達高度を競った。

 男女上位各2人は全国大会(12月22、23日・埼玉)に出場する。

 ■先輩に刺激受け完登

 大村の部員同士で争った女子リードは1年生の林田が優勝。出場6人中、ただ1人2課題とも完登してつかんだVにも「中盤はもっとスムーズに行けたはず。まだまだ練習が必要」と課題を口にした。

 小学3年でクライミングと出合い、中学3年で愛媛国体にも出場。「それだけで満足」だったが、競技を始めた時から一緒のクラブで練習し、大村高OGでもある原田(長崎国際大)が今月の福井国体で日本一になり、意識が変わった。「自分も上を目指したい」。この日はその原田が見守る中、完登で全国切符を手にした。

 頼もしい後輩に原田は「素質はよく知っている。自分をびっくりさせるくらい強くなってほしい」と期待を寄せ、林田は高校生になって初の全国舞台へ「原田先輩に追いつきたい。そのために決勝進出を目指す」と意気込んだ。

【女子リード】優勝した林田(大村)=大村高クライミング施設

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