ワールドシリーズMVPはピアース 49年ぶり途中移籍選手受賞

4勝1敗でレッドソックスがドジャースを破り、2013年以来5年ぶりの世界一に輝いた2018年のワールドシリーズ。最優秀選手(MVP)には第5戦の2本塁打を含む打率.333(12打数4安打)、3本塁打、8打点、OPS1.667の大暴れを見せたスティーブ・ピアース(レッドソックス)が選出された。

主に「対左腕用の一塁手」として起用されたピアースは、クレイトン・カーショウと対戦した第1戦に「3番・一塁」で先発出場して2打数ノーヒット1四球に終わったものの、柳賢振と対戦した第2戦では同じく「3番・一塁」で先発出場して1点ビハインドの5回裏に同点の押し出し四球を選び、2打数ノーヒットながら1打点1四球を記録。延長18回の死闘となった第3戦では右腕ウォーカー・ビューラーとの対戦だったためスタメンを外れ、11回表に代打で登場して四球。リッチ・ヒルとの対戦となった第4戦では「3番・一塁」に戻り、8回表に同点ソロ、9回表にダメ押しの3点タイムリー二塁打を放ち、4打数2安打4打点の活躍でチームの逆転勝利に大きく貢献した。

そして再びカーショウとの対戦となった第5戦では「3番・一塁」の定位置に座り、初回にセンターへの先制2ラン本塁打。8回表には2番手のペドロ・バイエズからダメ押しのソロ本塁打を放ち、4打数2安打3打点の活躍でチームを勝利に導いた。レッドソックスの選手がワールドシリーズで1試合複数本塁打を放つのは1967年のリコ・ペトロセリ以来51年ぶり球団史上5人目であり、シーズン途中に移籍した選手がワールドシリーズMVPに輝くのは1969年のドン・クレンデノン(メッツ)以来49年ぶり史上2人目のことだった。

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