木製の印鑑ケース

 ◎…現役です-。宮崎市瀬頭2丁目の「小川桃仙印房」は、今時珍しい木製の印鑑ケースを使い続けている=写真。創業期からの3台で、使い込まれた風合いが100年近い店の歴史を物語る。

 ◎…六角柱で、1台に約2千本を収納。一般的なプラスティック製に比べて重いが、店主の岩切康祐さん(49)は「湿度調整をしてくれるのでカビが生える心配がない」と保存性能に太鼓判を押す。

 ◎…先代や先々代作のはんこも入っており、店の生き証人的存在だ。難点は、誰かが上部に「¥500」とじかに書いてしまったこと。店の歴史とともに、値段も引き継がざるを得ない?

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