伝統医療で相互理解を 神奈川県とインド政府が協力覚書

 神奈川県は29日、インド政府とヘルスケア・健康分野に関する協力覚書(MOC)を結んだ。インドの伝統医療について相互理解を進める。黒岩祐治知事が来日中のモディ首相と東京都内で面会し、連携する方向で一致した。

 県によると、覚書はインドの伝統医療であるアーユルヴェーダやヨガについて、理解、交流、人材育成を図る内容。アーユルヴェーダは食事や運動、睡眠など生活習慣全般を整えて心身の状態を改善し、人々を健康にして幸福をもたらす医療という。県が進める未病の取り組みと共通するとして覚書が実現した。

 面会で、知事は情報通信技術(ICT)を活用した未病の取り組みなどを紹介。モディ首相は「インドに蓄積された伝統医療の知識や経験に、日本のICTを活用し、連携することが将来のヘルスケアの鍵になる」とコメントしたという。 

黒岩知事と会談するモディ首相=都内

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