【MLB】カーショーはLAに残るのか FA市場最大の関心事に米メディアが読者投票

ドジャースのクレイトン・カーショー【写真:Getty Images】

故障、年々下がっている成績……再契約で今以上の条件が出るかは微妙

 ワールドシリーズが終わると、今度はストーブリーグが本格的に始まる。各球団とも、FA市場を中心に来季へ向けた補強への動きを本格化させるが、MLB現役屈指の左腕、ドジャースのクレイトン・カーショーの去就は、今オフ最大の焦点のひとつ。本格的なFA戦線の幕開けを前に、米ネットメディア「MLBトレード・ルーマーズ」が、「カーショーは2019年もドジャースにいるかどうか」の読者投票を実施した。

 28日(日本時間29日)のワールドシリーズ第5戦に先発したカーショーは力投を見せたが、レッドソックス打線に3本塁打を浴びて7回7安打4失点。悔しいシリーズ2敗目を喫し、悲願のチャンピオンリングは今年もまた手にできなかった。

 カーショーは2014年から7年総額2億1500万ドル(約240億円)の球団最高額で大型契約を結んでおり、残り2年総額6500万ドル(約72億8000万円)の契約を破棄してフリーエージェント(FA)となれる「オプトアウト」の権利を有するが、今オフ、これを行使するかどうかが注目されている。

 3度のサイ・ヤング賞、1度のシーズンMVP、3度の最多勝、5度の最優秀防御率、3度の奪三振王と名声を積み上げていたカーショーだが、来年3月には31歳になる。同サイトによると、2016年以降、3年連続でケガによる離脱があり、シーズン通してプレーできていない。最近3年間の平均投球回数は162イニング。2010年?2015年には平均215イニングを投げていたことを考えると、明らかにイニング数は減少している。故障の影響か球速の低下も著しく、ピークは過ぎたという見方もある。

8000人以上が投票、3分の2がドジャースに残留すると予想

 この企画には8000人以上の投票があり、「カーショウは来年もドジャースに残る」と予想した人は約66%、「ドジャースには残らない(FAになる)」に投票した人は約34%。3分の2の人が残留すると予想した。

 昨年はFA市場が冷え込み、希望とは遠い低年俸で契約した選手も多かったが、今年はブライス・ハーパー(ナショナルズ)やマニー・マチャド(ドジャース)など大物選手も多く、活況が戻ると予想される。ただ、30歳を過ぎキャリアの下り坂にさしかかる選手との大型契約はリスク要因にもなるため、最近では球団側も避ける傾向が強まっている。最近のパフォーマンスの低下を勘案すると、オプトアウトして今まで以上の条件で契約を交わせるかどうかは微妙なところだ。

 カーショーは長年ドジャースの絶対的エースとして君臨してきた功労者。現状、ファンもドジャース以外のユニホームを着るカーショーの姿は想像しにくいようだ。カーショーは、ドジャースで悲願のワールドチャンピオンへ挑戦を続けるのか、それとも他球団への移籍を選ぶのか。オプトアウト行使の期限は、ワールドシリーズ終了後3日以内だ。(Full-Count編集部)

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