アスレチックスがビーン、フォースト、メルビンと契約延長

今季リーグ4位の97勝をマークしてワイルドカードを獲得し、周囲を驚かせたアスレチックス。日本時間10月30日、アスレチックスはそのチームを築き上げたビリー・ビーン(野球部門上級副社長)、デービッド・フォースト(ゼネラル・マネージャー)、ボブ・メルビン(監督)の3人と契約を延長したことを発表した。

3人の契約に関する詳細は今のところ明らかになっていないが、地元紙サンフランシスコ・クロニクルの報道によると、メルビンの契約は2021年までとなっており、1年あたりのサラリーは350万ドル。これはメジャーの監督としてはトップ5に入る金額となる。また、フォーストの契約は2023年までとなり、ビーンについては現在のオーナーが球団を所有し続ける限り、チームに留まると見られている。

今季のアスレチックスは長打力のある打者を並べた打線、安定感のある守備陣、層の厚い強力なブルペン、ハイレベルではないものの最低限の役割をこなせる先発投手陣を擁し、予想以上の大躍進を見せた。リーグでも最低レベルの年俸総額ながらシーズン終盤まで地区優勝を争い、最終的にワイルドカードを獲得したことは称賛に値するだろう。

現在、アスレチックスの実質的なオーナーを務めているジョン・フィッシャーは「私はビリー(・ビーン)、デービッド(・フォースト)、ボブ(・メルビン)のもとで我々のチームが収めた素晴らしい成功を誇りに思っている。これが来季以降も続いていくことを楽しみにしているよ」と語り、ビーン、フォースト、メルビンへの絶大な信頼を明らかにした。

クリス・デービスやブレイク・トライネンといった補強の成功も見逃せないが、マット・オルソン、マット・チャップマン、ルー・トリビーノといった生え抜き選手の台頭により、着実に力を付けているアスレチックス。今後も年俸総額の大幅な拡大は期待できないものの、ビーン、フォースト、メルビンのもとでア・リーグ西部地区の優勝争いを盛り上げてくれるに違いない。

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