もっと遠くへ…マツダ CX-3 1.8リッターディーゼルで往く秋の山梨ドライブデート

マツダ CX-3 XD × 伊藤梓「秋の山梨ドライブデート」

私をワクワクさせてくれるクルマ

うだるような暑い夏がすぎて、ひんやりした草木のにおいが香る心地いい季節になってきました。少し山への方へ分け入れば紅葉も始まっているよう。自然が気持ちよく感じる秋はとくにドライブへ出かけたくなります。電車でトコトコ旅をするのも良いのですが、気ままに生きている私としては、とくに目的を決めずにクルマを走らせ、気になったところで立ち止まり、ふらりとその場所場所で出会ったお店や景色が綺麗なところに寄ったりするのが好きです。

そんな私をより自由にしてくれるのは、自分を自分らしくいさせてくれるクルマです。それは単に言うことを聞いてくれるクルマというわけではなく、楽しい発見やワクワクも与えてくれるような、それを共有し続けられるようなクルマだと思っています。

そんな自分に馴染むクルマは、マツダ車に多いような気がしています。今回はちょっと遠出してドライブを楽しみたいと思ったので、女性でも扱いやすいサイズでかつ頼もしいコンパクトSUVのCX-3と小旅行に出かけることにしました。

1.8リッターにアップして魅力を増したクリーンディーゼル

マツダ CX-3 XD × 伊藤梓「秋の山梨ドライブデート」
マツダ CX-3 XD × 伊藤梓「秋の山梨ドライブデート」

今回お借りしたCX-3は「XD L package」。2018年5月末に商品改良を実施したモデルです。運転席のドアを開くと、改良前より大人らしさが増した空間にハッとしました。インパネやトリムにはスウェード調の生地が使われていて、エアコンの吹き出し口には紅を引いたような差し色が。そして、シートはあたたかみと清潔感を感じる白のレザーでしつらえられています。SUVといえば男性の印象が強かったのですが、こんな組み合わせなら女性にもぴったり合いそうです。

運転席に乗り込むと、すこし肌寒く感じたので早速シートヒーターをオンに。男性にとってはあまり重要な装備ではないかもしれませんが、冷えやすい女性にとっては、あると嬉しいのがシートヒーター。エアコンだと空気が乾燥するし、シートヒーターでじんわりあたたまれるのは至福です。

商品改良を受けたCX-3は、ディーゼルエンジンが1.5リッターから1.8リッターとなり、より頼もしくなった印象。どんな回転域からでものびのびとトルクが出るので、街乗りでも高速道路でもシーンを選ばずに安心して運転できます。そのうえ燃費もよくなっているなんて、言うことなしですね。ちなみに今回は街乗りあり、高速道路あり、ワインディングありで700kmほど試乗したのですが、燃費計はなんと21km/Lを示していました。普段はハイオク指定のガソリン車に乗っているので、軽油の安さと燃費の良さにちょっとクラッときてしまう私……。

マツダ CX-3 XD × 伊藤梓「秋の山梨ドライブデート」

肩肘張らずわいわい楽しめるスポットでホンキの勝負!?

そんなCX-3で西を目指していると、あっという間に山梨県へ到着。さて、今回は実は編集部から取材の裏テーマを与えられていまして……それはなんと「デート旅」! ええっ。

そういえば以前友達が、あの信玄餅で有名な「桔梗屋」の工場見学が楽しかったと言っていたなあ。きっとデートでも楽しいはず……気を取り直して、早速第一の“デート”ポイント「桔梗屋信玄餅 工場テーマパーク」(山梨県笛吹市一宮町)へ!

平日なのできっと空いているだろうと思ったら大間違い。開店前からたくさんの人がずらりと並んでいます。何の列だろうと話を聞くと、なんと信玄餅の詰め放題の整理券待ちの列だそう。

マツダ CX-3 XD × 伊藤梓「秋の山梨ドライブデート」
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もらった袋をできるだけ引っ張って伸ばして、いざ詰め放題! まわりを見るとすでにピサの斜塔のごとく信玄餅を積み上げている人たちが。「なるほど、縦に入れるんだ」と分かれば、あとはいかに上手く袋を伸ばしつつ多く詰め込めるかが勝負(?)です。編集長のトクダさんとカメラマンの小林さん、そして私の三人が取材を忘れて黙々と信玄餅を詰め込む。かなりシュールな光景です。そのとき、トクダさんの袋から「ビリッ」と不穏な音が……。横を見るとトクダさんの袋が盛大にやぶけて信玄餅がこぼれ出しているではないですか! もちろん袋が破けたらお持ち帰りできないので、一からやり直し。トクダさんは悲しそうでしたが、これもまた詰め放題の面白いところ(笑っちゃってごめんなさい)。

結局、私はなんとか17個詰め込むことができました。こうやって肩肘張らないでワイワイできる「詰め放題」は、初デートの緊張感を和らげるのはもってこいかもしれませんね。

マツダ CX-3 XD × 伊藤梓「秋の山梨ドライブデート」
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そのほかにも桔梗屋で楽しめるポイントは様々。工場見学では信玄餅が作られている行程が最初から最後まで見られて、意外とアナログなところが微笑ましかったり、工場で働くお姉さまたちの鮮やかで華麗な手つきに感嘆したりと見所がいっぱい。そんな工場で働くみなさまに敬意を表して、最後に信玄餅の包装体験も挑戦してみました。風呂敷のようなビニールの包みを綺麗にしばるのは意外と難しく、もたもたしてしまいます。「こんなんじゃ工場で働けないぞ!」と自分を叱咤激励しつつ、なんとか4つ包むことができました。自分で包んだ信玄餅はなぜかさらに可愛らしく見えます。

デートというとロマンチックな場所を思い浮かべがちですが、実はこういった体験型工場見学に行ってみたい!という女性も多いはず。とくにCX-3に乗っているようなアクティブな女性にはよりポイント高いかも?

マツダ CX-3 XD × 伊藤梓「秋の山梨ドライブデート」
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◎桔梗屋信玄餅 工場テーマパーク[住所:山梨県笛吹市一宮町坪井1928/電話:0553-47-3700]

ワインディングの走りやすさ、気持ち良さを体感

マツダ CX-3 XD × 伊藤梓「秋の山梨ドライブデート」

さて、おやつを仕入れたところで、より景色の良い場所を求めて八ヶ岳を目指すことに。途中かなりの勾配とワインディングに差し掛かりましたが、CX-3ならなんのその。ディーゼルのトルクに加えて、最近マツダ車に採用されている「G-ベクタリングコントロール(GVC)」が峠道をより軽快に右へ左へと走らせてくれます。GVCとは、簡単に言えばエンジン制御だけでクルマの荷重をコントロールし、クルマをよりいきいきと走らせてくれるシステム。私は「GVCこそ女性にぴったりなシステムではないか」とCX-3に乗って改めて感じました。GVCは運転へ対するすこしの自信とワクワクを与えてくれるような気がするのです。決して余計な手助けをするわけではなく、「本来クルマはこう動くと気持ちいい」ということが自然に伝わってくるので、クルマの知識がない女性でも直感的にその良さを感じ取れるように思います。

マツダ CX-3 XD × 伊藤梓「秋の山梨ドライブデート」
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標高1400mの高原レストランで豪快バーガーに圧倒!

山あいを登っていくと、ちらほらと紅葉がはじまっていて、空気も少しずつ秋色になっているような気配。中腹あたりまで来たところで、ちょうどお昼の時間になったので、牧場などが隣接していて景色も素敵な「まきばレストラン」で昼食を取ることにしました。

ここでの話題のメニューは「清里ジャンボバーガー」。甲州ワインビーフ100%の手ごねハンバーグのほかにベーコンやトマトなど、地のものをたっぷり使っていて、とにかく驚くのはその大きさ!私の顔と比べても相当高さがあって、うずたかくそびえています。大きい食べ物は大味なイメージがあるかもしれませんが、食べてみるとお肉も野菜も新鮮でとっても美味しい。出てきたときには食べきれるか心配でしたが、あまりの美味しさにあっという間にペロリと完食してしまいました。

マツダ CX-3 XD × 伊藤梓「秋の山梨ドライブデート」
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ほかのメニューも味わってみたくなったので、「まるごと野菜のポトフ」と「甲州富士桜ポークの黒コショウ焼き」も注文。レストランの標高は1400mで、地上と比べるとかなり気温も低く、防寒具がないと寒いほど。こういったところであたたかいポトフを食べるのは最高です。また、甲州富士桜ポークはきちんと県で認定されている豚だそうで、噛めば噛むほど味わいがあって美味しい……。地産地消の素晴らしさを身を以て体感しました。CX-3に乗ってちょっとした山道の冒険をしたあと、綺麗な景色とともに美味しいご飯を食べながらほっと一息。デートならふたりの仲が少しずつ深まっていくのが目に浮かぶよう……。

いよいよ妄想デート旅もクライマックスです。

マツダ CX-3 XD × 伊藤梓「秋の山梨ドライブデート」
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◎まきばレストラン[住所:山梨県北杜市大泉町西井出石堂8240-1/電話:0551-38-4600]

[リンク文字列](

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最終目的地で想定外の事態が・・・

お腹もいっぱいになったところで、最終目的地の「清里テラス」へ。清里テラスはさらに山を登ったところにあり、噂によると頂上からは大自然や雲海が望めて、富士山や南アルプスも見られるとか。ここからはいよいよロマンチックな展開になりそう。多少空気が薄くてもなんのその、CX-3で残りの山道をぐんぐん駆け上がります。

マツダ CX-3 XD × 伊藤梓「秋の山梨ドライブデート」
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やったー到着ー!と思ったら、なんとあたりは真っ白。すっかり山頂一面が雲に覆われてしまったようです。せめてリフトに乗って上へあがれば晴れているかも、と思ったけれど、ライブカメラ映像で確認すると、本来絶景が見られるはずのポイントも真っ白。がーん……ここまで来て大ショック。

でも、ポジティブに考えれば、これは神様の思し召し、と思えなくもありません。また本当にデートに来た時のために素晴らしい絶景をとっておきなさい、という意味なのかも。

◎清里テラス[住所:山梨県北杜市大泉町西井出8240-1/電話:0551-48-4111]

ハプニングさえも楽しんじゃお!

マツダ CX-3 XD × 伊藤梓「秋の山梨ドライブデート」
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ちょっぴり落ち込んでいるところに、気分を復活させてくれる場所を見つけました。山を降りる途中には牧場があり、そこには羊の群れが。

もこもこしたかわいい羊たちを眺めながら、清里テラスが真っ白だった以外、デートをするにはとっても良いコースだったなぁと、楽しかった1日を振り返りました。

初めてのドライブデートは誰でもドキドキすると思いますが、CX-3で巡るデートはもっと遠くまで行きたくなるようなときめきを感じました。それにCX-3なら私ではなく彼(架空)が運転しても様になりそうです。よくひとりでドライブを楽しんでいる私ですが、ふたりで共有するデートもやっぱり素敵だなぁと改めて思った次第。

そして、次回は本当のデートで雄大な景色を眺めながら、清里テラスでロマンチックなひとときを過ごすぞ!と、さらなる妄想を膨らませつつ帰路につく私なのでした。

[筆者:伊藤 梓/写真:小林 岳夫]

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