新日鉄住金の耐候性鋼「コルテン」、出雲大社「二の鳥居」に採用

 新日鉄住金は31日、島根県出雲市の出雲大社で「平成の大遷宮」の一環として建て替えられた二の鳥居(勢溜大鳥居)に優れた耐候性を持つ鋼材コルテン(COR―TEN)が採用されたと発表した。

 コルテンは普通鋼に比べて4~8倍の耐候性を持つ。日本の風土や景観に調和し、優れた意匠性などが評価され、近年は建築分野で採用が広がっている。今回はコルテン鋼に防食性と景観の双方を満たす重防食塗装(橋梁C―5塗装系)を施した。

 製管は富田製作所、塗装は日鉄住金防蝕が担当。出雲大社の鳥居に新日鉄住金の鋼材が採用されるのは三の鳥居に続いて2件目。10月2日に竣功式が行われ、出雲大社から感謝状が授与された。

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