ロス・ブラウン、F1メキシコGPにおけるレースとエンターテインメントの調和を称賛

 F1のスポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、メキシコGPがレースとコース外でのエンターテインメントを調和させるという点で、すべてのイベントが目指すべき規範を築いたと述べている。

 メキシコGPは2015年に、23年ぶりにF1カレンダーに復帰したが、F1においてファンとチームの双方の間で最も人気の高い会場としての地位を確立している。

 毎年、大観衆がアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスに集結してF1への情熱と熱気を体現し、他のイベントではほとんど見ることのできないような華やぎと、色彩に溢れた雰囲気を生み出している。

 ブラウンは先週末の観客動員数に大変満足しており、コース内外の催し物をうまく調和させて提供した主催者の能力を称賛した。

「またしてもアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスは、最高峰のモータースポーツのために素晴らしいショーを提供してくれた」とブラウンはレース後の定例会見で語った。

「日曜日には135,000人以上、週末全体では330,000人以上の観客が来場し、グランドスタンドとパドックを埋め尽くした。来場した友人や同僚の話によると、驚嘆するような雰囲気を生み出していたそうだ」

「喧騒や色彩、マスクを着けた人々、ファンとチームメンバーに向けたさまざまな種類の催し物、世界的に有名なDJのアーミン・ヴァン・ブーレンによる音楽、マリアッチバンドによる、より伝統的な音楽。これらすべての要素が、またしてもメキシコGPを非常に特別なイベントに作り上げたのだ」

 F1レースの主催者は、メキシコGPのやり方を好例として見習うべきだとブラウンは考えている。

「これまでどおり、メキシコGP主催者は素晴らしい仕事をしてくれたし、レースは我々がどこででも見たいと思う、お手本のような展開となった。素晴らしいスポーツイベントと、さまざまな形のエンターテインメントがうまく調和していた」

「今後、F1が人気を高め、拡大していこうというのならば、そうした調和を提供しなければならない。すべての年齢層に向けた楽しいイベントと、世界でも最高のドライバーたちが最先端技術によるマシンで競い合う、唯一無二かつ最高レベルのモータースポーツによる躍動感だ」

「それこそ我々が近い将来直面する挑戦であり、F1関係者のすべてと共有する挑戦となるだろう」とブラウンは締めくくった。

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