佐世保くんち開幕 笛や太鼓響かせ「お下り」

 亀山八幡宮(長崎県佐世保市八幡町)の秋の大祭「佐世保くんち」が1日、開幕した。3日まで。初日はみこし行列が佐世保市中心部を練り歩く「お下り」があり、多くの見物人でにぎわった。

 五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願する伝統行事。6年に1度出番が回ってくる「神事町」が踊りや出し物を奉納する。今年は天満町、木場田町、折橋町1組、同町2組、同町3組、同町4組、下京町、高砂町、谷郷町、相生町、浜田町、万津町の12町。

 お下りでは、宮司や総代、神事町の関係者ら総勢約300人が午後0時半ごろ亀山八幡宮を出発。笛や太鼓の音に合わせて市中心部のアーケードなどを練り歩き、約1時間半かけてお旅所の松浦公園(松浦町)に到着した。

 お旅所では、アソカ北幼稚園がマーチングバンド、久田学園佐世保女子高が獅子舞を奉納。佐世保中央保育園の園児は「佐世保小唄」に合わせたかわいらしい踊りや、「日乃本流かけはし剣舞会」の力強い剣舞を披露した。

 中日(2日)は熱湯を振り掛けてけがれを払う「湯立神事」がある。後日(3日)は三ケ町商店街振興組合の蛇踊りなどを奉納。「お上り」でみこし行列が亀山八幡宮に戻る。

お下りで中心部を練り歩くみこし行列=長崎県佐世保市、四ケ町アーケード
りりしい剣舞を披露する佐世保中央保育園の園児=長崎県佐世保市、松浦公園

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