ゲームソフト受託開発で多数の実績 スマホゲーム「突破 Xinobi Championship」を運営していた(株)アスペクトが破産

 (株)アスペクト(TSR企業コード:293462992、法人番号:3013301000433、豊島区東池袋3-4-3、設立平成3年3月25日、及川和行社長)は10月31日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には吉羽真一郎弁護士(潮見坂綜合法律事務所、千代田区内幸町1-2-2、電話03-3596-7317)が選任された。
 負債は現在調査中。

 平成3年3月にゲームソフト開発を目的に設立。大手メーカーのハンディゲーム機向けのソフトウェア開発を主力とし、その後、セガサターンやプレイステーション、ニンテンドーDSなど人気家庭用ゲーム機やアーケード向けソフトの開発を手がけていた。企画からグラフィック、プログラムなどの各工程を自社内で行える環境を有していることを特色としていた。創業以降400タイトル以上の開発実績を有し業界内では一定の知名度を持ち、ピークの平成20年1月期は売上高7億8200万円をあげていた。
 しかし、以降はコンシューマー向けゲーム市場の鈍化や競合激化などから受注減少が続き、28年1月期は売上高4億3000万円にまで落ち込んでいた。このため近年はスマートフォン向けのゲーム開発などに注力、オンラインカードゲーム「突破 Xinobi Championship」を開発・運営するなどしていたが、業績悪化に歯止めがかからず経営も限界に達した。

© 株式会社東京商工リサーチ