片山氏口利き疑惑で後藤氏追及 税理士の通行証保有巡り

 2日の衆院予算委員会では、片山さつき地方創生担当相の国税庁への口利き疑惑報道を巡り、国民民主党の後藤祐一氏(比例南関東)が元私設秘書の税理士との関係をただし、片山氏が釈明に追われる場面があった。

 後藤氏は、会社経営者から現金100万円を受け取ったとされる税理士について、国会内を出入りできる議員秘書の通行証を保有していたかを追及。片山氏は「指揮命令、使用したことはない」として税理士が私設秘書だったとは認めていないが、「(税理士が)強く要望したので、2011年10月から15年5月までの間、保有していた」と答弁した。ただ、税理士との関係は「秘書として契約したこともなく、給与報酬などを払ったこともない」と従来の説明を繰り返した。

 後藤氏は質問後の取材に、「100万円を受け取ったのが秘書ならば、片山氏の事務所として受け取ったと認められる」と指摘。真相解明のため、税理士の参考人招致と予算委集中審議の開催を求めた。

後藤祐一氏

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