電飾ツリーに歓声 世界遺産記念で2万個点灯

 長崎県南島原市北有馬町で12月1日にある「フェスティビタス ナタリス」(市冬のお祭り実行委主催、長崎新聞社など後援)に向け、メイン会場の市立有馬小で1日夜、電飾を施した高さ約30メートルのツリー2本や街路樹の点灯式があった。年末まで毎日午後6~10時に点灯する。
 イベント名はラテン語で「クリスマスの祭り」。シンボルであるツリーは、立ち木を利用したツリーとしては日本最大級という。電飾は2本で計約2万個。同市の「原城跡」を含む「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録を記念し、例年の約1万2千個から増やした。
 式では、同校6年の高木珀君(12)と市立北有馬中3年の水田芽依さん(15)がスイッチを入れ、赤、黄、緑など華やかな光が校庭を照らすと住民ら約100人から歓声が上がった。周辺の街路樹171本にも計約3万4千個の電飾がともった。
 「フェスティビタス ナタリス」では、農産物販売やピアノ弾き語りコンサート、約400年前にキリシタン文化が繁栄した地元の日野江城下でクリスマスなどに行われていた南蛮行列の再現がある。

ツリーに約2万個の電飾がともり、住民らが歓声を上げた=南島原市、有馬小グラウンド

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