ご当地小麦、味わって そごう横浜店でパンの祭典

 神奈川の「湘南小麦」を中心に全国のご当地小麦で作ったパンの祭典「ご当地小麦パン祭り」が5日まで、そごう横浜店(横浜市西区)で開かれている。各地の小麦を使ったパンを味わってもらおうと「麦踏み塾協議会」(伊勢原市)が初めて企画。神奈川の6店をはじめ日替わりで計16店の自慢の逸品が味わえる。

 パンの原料の小麦自給率は約10パーセント。ほとんどを北海道に頼る中、神奈川の小麦を使ったパンの美味しさを伝えようと、パン屋「ムールアラムール」(同市)代表の本杉正和(36)さんらが2013年に同協議会を設立。湘南地区で契約栽培され、石臼製粉したものを「湘南小麦」とブランド化し、地域に浸透させてきた。

 一方、全国的には、契約農家の高齢化や製粉会社の減少など課題もある。他県から「地元の小麦を浸透させたい」との相談も多く、全国のご当地小麦の魅力を知ってもらおうと祭典を企画した。同協議会塾長の青沼一彦(58)さんは「全国のパン屋や製粉会社、小麦農家の方々にとって情報交換の場になれば」と語る。

 会場では北海道をはじめ、埼玉や山口などの店が並び、異なる店の3種のパンを食べ比べる「三麦三様プレート」など、子どもから大人まで楽しめる。

 問い合わせは、そごう横浜店電話045(465)2111。

多くの来場を呼び掛ける青沼一彦さん=そごう横浜店

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