新「五島産業汽船」 高速船1号 指定管理者

 五島産業汽船(新上五島町)が経営破綻し離島航路を運休した問題で、新上五島町議会は2日、臨時会を開き、同名新会社(同町)を町所有の高速船「びっぐあーす」1号の指定管理者とし、鯛ノ浦(同町)-長崎航路を運航させる議案を全会一致で可決した。
 指定管理期間は3日から5年間。町は船を無償貸与する。小柳哲也町総合政策課長は本会議で「びっぐあーすを安全運航してきた旧会社の従業員が再雇用されており、借用期間も長く継続的使用が図られる」と選定理由を説明した。九州商船(長崎市)も1号の指定管理者になることを申し入れていた。
 町によると、新会社は現在運航している高速船と2隻で1日3往復する計画という。新会社は2日、「びっぐあーす」の使用申請を九州運輸局に提出した。藤原圭介社長は「町と議会の理解をいただき感謝している。一日も早く運航できるよう手続きを進めたい」と話した。

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