多彩な猫 浮世絵で堪能 一支国博物館 25日まで

 猫をあしらった浮世絵を集めた特別企画展「浮世絵 ねこの世界展」が壱岐市芦辺町の市立一支国博物館で開かれている。25日まで。
 市内の弥生集落「カラカミ遺跡」では、日本最古の家猫の骨が見つかっており、同館が猫にスポットを当てた企画展を開催した。歌川国芳ら江戸時代の浮世絵など60点。美人画の中の猫、擬人化された猫の作品など多彩に紹介している。
 このほど同館であったオープニングセレモニーで、須藤正人館長は「人間の生活に密接に関わる猫の姿や擬人化した猫の作品を堪能していただきたい」とあいさつ。東京から友人と旅行で訪れた竹口省三さん(71)は「浮世絵はよく見るが、猫に注目したのは初めて。コンセプトが面白く、かわいいばかりでない猫は味があった」と話した。
 ポストカードや手ぬぐいなどのグッズも販売している。企画展の入場料は大人300円、高校生以下100円。

猫の浮世絵を楽しむ来場者ら=壱岐市、一支国博物館

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