カーペンターズ展 貴重なレコード一堂に

 1970年代に人気を集めた米国のきょうだいポップス・デュオ「カーペンターズ」。デビュー50周年を前に、貴重なレコードを集めた企画展が長崎県西海市大瀬戸町のやすらぎ交流拠点施設「音浴博物館」で開かれている。12月24日まで。

 カーペンターズは兄のリチャードさんがピアノ、妹のカレンさんがボーカルを務めた。69年にデビューし、「イエスタデイ・ワンス・モア」「シング」「遙かなる影」など、優しい歌声と美しい旋律でヒット曲を生んだ。83年、カレンさんが亡くなり活動は終了。しかし、ドラマの主題歌などに使われるなど、今も幅広い世代に親しまれている。

 企画展は、雲仙市の会社員、吉原朋子さんのコレクションを中心に、デビュー直後の希少盤や見本盤、来日公演のチケットなど約70点を展示。レコードは館内のプレーヤーで聴くことができる。カレンさんへのメッセージボードも設置。寄せられた声は、カレンさんが眠るカリフォルニア州の墓地に送るという。

 3日は東京の団体旅行客が訪問。60歳代の夫婦は「懐かしいね」と足を止め、思い出を語り合っていた。

 開館時間は午前10時~午後6時で、月曜休館(祝日を除く)。入館料は高校生以上510円、小中学生250円。問い合わせは、音浴博物館(電0959・37・0222)。

カーペンターズの日本未発売盤などが展示されているレコード展=長崎県西海市、音浴博物館

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