vol.20「酒場カウントで間もなく8歳、自信を持っていこう」

こんにちは、今野亜美です。

間もなく誕生日。20と数年。お酒を飲めるようになってそこそこの年月。コンスタントに飲み続け、着々と強度を増す私の肝臓。身をもって実感、継続は力なり。11/07と書いて“イイオンナ”と読む。奇しくもそんな日に生まれ、ふと思う。「これでいいのか、自分」。

先日、お仕事で仙台へ行ってきました。今回も嬉しい“前入り”が決定。で、夜はもちろん「はしご」を堪能したわけなのですが。私の酒場ライフの中でも記憶に残る酒場体験がありました。それが仙台駅から徒歩約10分、飲屋街「文化横丁」にある居酒屋「源氏」さん。

暗闇にホワッと灯りを放つお店の看板。L字に曲がった細路地を進んだ先が入口。まるで高級料亭のような外観に躊躇いつつ扉を開くと、これがもう、なんというか…凄いんです。薄暗い店内にあるのは20席ほどのコの字型カウンターのみ。着物姿の綺麗な女将さんが切り盛りしていて、タイムスリップしたかのような異次元感。

漂う気品と風格にうっとりしつつ、いただいたのは「濁り酒」。お酒一杯につきお通しが一品付いてくるシステムで、アテはお漬物と煮物。ささっと記録写真を撮影し、スマホはカバンにしまう。この空間にどっぷり浸りたい。

昭和25年創業。当時のお客さんたちも同じ景色を見て、同じようにお酒を楽しんでいたのだろうか。決して見ることはできないのに、そんな光景が鮮明すぎるほどに思い浮かんでくる。

「一杯目から日本酒ですかぁ! 女性で珍しい、素晴らしいですねぇ〜!」。隣の席の方からお褒めのお言葉をいただく。日本酒と漬物、これもある種のイイオンナ?

帰路、新幹線にて車内誌を読む。「仕事を始めて10年・20年はまだまだ若手」。伝統工芸の職人さんの言葉が目に止まる。私の人生、酒場と共にあり。酒場カウントでまだ7歳。若手も若手。今後とも弛むことなく素晴らしき酒場年齢を重ねていきたい。間もなく誕生日。いよいよ8歳になる。自信を持っていこう、これでいいのだ。

今野亜美 Imano Ami

2014年、アイドルグループ『清 竜人25』のメンバー「清 亜美」として活動開始。

2017年6月、幕張メッセイベントホールで行なわれた『ラスト♡コンサート』をもってグループは解散。

同年6月19日、「今野亜美(いまのあみ)」としてソロ活動を開始。

大のお酒好きで、アイドル時代から発信している1,000円で居酒屋を旅するブログが話題になっている。

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