日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)など航空4社は5日、JALのマイルでANAが提携する長崎県の離島路線を、ANAのマイルでJAL系列の鹿児島県の離島路線を、それぞれ利用できる「しまとびクーポン」の申し込み受け付けを始めた。離島路線の需要喚起が狙いで、長崎、鹿児島両県が支援する。マイルの相互利用の取り組みは珍しいという。受け付けは来年2月28日まで。
本県の対象路線は、ANAと共同運航するオリエンタルエアブリッジ(ORC、大村市)の長崎-壱岐、長崎-福江、長崎-対馬、福岡-福江の4路線。鹿児島県の対象路線は、JALグループの日本エアコミューター(JAC、鹿児島県霧島市)の鹿児島-喜界、奄美-与論など7路線。
1万マイルで、5千円分のクーポン3枚と交換可能。JALのマイルで交換したクーポンはORCの路線、ANAのマイルで交換したクーポンはJACの路線の航空券購入に利用できる。JALとANAのホームページから申し込みが必要。交換はそれぞれ千人まで。
5日、JALの九州・山口地区支配人、溝之上正充氏ら3人が長崎新聞社(長崎市)を訪れPR。溝之上支配人は「ぜひ多くの方に島旅を経験してほしい」と呼び掛けた。
ORCの担当者は取材に、「島の魅力を感じてもらうことで、交流人口の拡大につながることを期待したい」と話した。
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