コスモス畑にユニークかかし 平戸・田平

 長崎県平戸市田平町本山地区のコスモス畑に、住民手作りのかかし33組が登場し、見物客の目を楽しませている。10日まで展示する。

 住民グループ「スマイル米の内」が地域の活性化につなげようと毎年実施。子ども会や老人会を交え、廃材の発泡スチロールや木材にペンキで色付けしたり古着を着せたりしながら約2カ月かけ製作。約40アールに咲き誇る約10万本のコスモス畑を楽しい空間に演出した。

 5回目の今年は、山で遭難した子どもを救助した「スーパーボランティア」の男性や「二刀流」の米大リーグ選手、9月に引退した「平成の歌姫」をモデルにしたかかしなど話題になった人物や世相を反映した作品がずらり。回を追うごとにかかしのクオリティーも上がっているという。

 大山荒助代表(59)は「地域の高齢化も進む中、笑顔の輪が広がる場所になればうれしい」と話した。

コスモス畑に並んだ住民手作りのかかし=平戸市田平町

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