父親は日本代表!“偉大なDNA”を受け継ぐ現役Jリーガーたち

1993年の開幕から25年目を迎えたJリーグ。

四半世紀という月日は一人の人間が生まれてから立派な青年に育つほどの期間であり、かつてJリーグを彩ったスターたちもその息子がプロデビューするような時代となった。

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そこで今回は、「日本代表としてプレーした選手を父親に持つ、現役のJリーガーたち」を特集してみよう。

前川黛也(ヴィッセル神戸)と前川和也

前川黛也(だいや)は2015年のユニバーシアードで日の丸を背負った大型のGK。

最近、“ポドルスキの親友”として密かに有名になりつつあるが、選手としても先週末の名古屋グランパス戦で先発起用され、プロ2年目にして嬉しいJ1初出場を果たした。

そんな彼の父親はサンフレッチェ広島の初代守護神を務めた前川和也氏だ。同氏は日本代表としても17試合に出場し、1992年アジアカップでは準決勝の途中からゴールマウスを守り日本の初優勝に貢献している。

都並優太(長野パルセイロ)と都並敏史

こちらは名前を聞いただけですぐにお分かりだろう。

読売クラブ(現在の東京ヴェルディ)の黄金期を支えた一人で、1980~95年までに日本代表として78試合に出場した名DF都並敏史氏とその息子・優太だ。

解説者として軽妙なトークも魅力な父親の現役時代は「狂気の左サイドバック」などと形容されたが、2014年からJ3の長野パルセイロに所属する優太も、その父の現役時代と同じく左右両サイドバックでプレーしている。

水沼宏太(セレッソ大阪)と水沼貴史

解説者としてもお馴染みの水沼貴史氏は、現役時代に日産と創成期の横浜マリノスで活躍したFW。1980年代には日本代表として32試合7得点を記録した。

息子の宏太はA代表経験こそないものの、ユース代表では常連で2007年に“ジーニアス”柿谷曜一朗らとU-17ワールドカップに出場。現在はその柿谷と同じセレッソ大阪でプレーしている。

二人とも同じアタッカーだが、息子が運動量をベースにしたタイプなのに対し、父親はテクニックに優れたドリブラーであった。

高木利弥(柏レイソル)と高木琢也

今季途中、ジェフ千葉から柏レイソルに電撃移籍した高木利弥。

彼の父親は現在、同じJ1の舞台で柏と残留争いを繰り広げているV・ファーレン長崎の指揮官、高木琢也氏だ。

琢也氏は1990年代の日本代表と創成期のサンフレッチェ広島で活躍し、“アジアの大砲”と呼ばれた巨漢ストライカーだったが、息子の利弥は一回り小柄で左サイドバックを任されている。

風間宏希(群馬)、風間八宏、風間宏矢(FC岐阜)

最後は名古屋グランパスの監督を務める風間八宏氏(中央)と、その長男・宏希(左)、次男・宏矢(右)で締め括ろう。

三人とも名門・清水商の出身で、2012~2013年には父が指揮官、二人の息子が選手として川崎フロンターレに在籍。現在は宏希がザスパクサツ群馬、宏矢がFC岐阜に所属しており、昨年は名古屋がJ2だったこともあって親子対決が実現した。

父親は日本にプロリーグが存在しない時代にドイツへ渡った“理論派”のゲームメイカーだったが、息子は兄の宏希がボランチ、弟の宏矢が得点力に優れたアタッカーとして活躍している。

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