創作カクテルのおいしいバー ブルックリンハイツにある「The Binc」

(左から)酒とジンベースのBonsai、メスカルベースEvita(共に$14)

The Binc(ザ・ビンク)

ブルックリンには、歴史的建造物の保存地区が33カ所もあり、ブルックリンハイツは第1号として1965年に認定された地区。それより102年も前の1863年に創立されたブルックリン歴史博物館を中心に、映画に出てくるような重厚なブラウンストーンが一帯に広がり、街歩きが楽しい地区です。

関連全6店はすべてブルックリンに

そんなブルックリンハイツを散策していてたまたま見つけたバーが、この「The Binc」でした。The Bincがオープンしたのは2016年。姉妹店全6店の一つとして誕生しました。姉妹店は、Bevacco、Provini、Bar Tano、Bar Toto、Ogliastroなど、すべてブルックリンにあり、イタリア系です。そしてBevaccoとThe Bincは隣同士で、Bevaccoでの食事後にThe Bincへ移動し2次会というのもカンタンです。

The Bincは看板バーテンダーのフレージャー・タイが生み出す、季節ごとのクラフトカクテルが自慢。常時13種類以上がそろい、好みを伝えればその場でオリジナルカクテルを作ってくれます。

中でも人気は、日本文化にインスパイアされた酒&ジンベースの「ボンサイ」と、メキシコの蒸留酒メスカルベースの「エビータ」。私はボンサイをいただきましたが、ワサビが鼻腔を通ってほんのり香り、レモンの爽やかさと黒コショウの苦味が混じり合ったユニークな味で飲みやすく、一瞬で飲み干してしまいました…。

3ムーランルージュな雰囲気にいざなわれて入ったのが、このお店との出合いだった

環境問題にも真剣に取り組む店

この店は、環境問題にも真剣に取り組んでいます。脱プラスチックに向け、プラ製ストローから紙ストローへの移行をオープン時から計画していました。取引先の会社が紙ストローを取り扱っていないため、紙ストローの業社を調べたそう。

カラフルな紙ストロー。ここ数カ月で完全移行した

「価格は1本プラ製が0・005セントほどなのに対して、紙製は3~5セントほどに値上がりしました。でも環境保全を考えたらどうってことのない差額です」と、ジェネラルマネジャーのエイミー・マスセナ。

今後は、フードの持ち帰り用の紙製容器の導入も考えていくそうです。

All Photos: © Kasumi Abe

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