韓国軍艦が入港 佐世保、親善と練習航海

 韓国海軍の駆逐艦「デ・ジョヨン」(5500トン)、いずれも揚陸艦「チョ・ナンボン」(6943トン)、「イル・チュルボン」(同)が5日、親善と練習航海のため佐世保港に入った。10月に韓国で開かれた国際観艦式で、韓国から海上自衛隊の自衛艦旗である旭日旗の掲揚自粛を求められ参加を見送った問題以降、日本入港は初めて。8日に出港する予定。

 海自佐世保地方総監部によると、練習巡航船団として韓国海、陸、空各軍の士官候補生ら約1400人が乗り組んでいる。滞在中、海自のほか陸上自衛隊、航空自衛隊、米海軍佐世保基地の幹部候補生や隊員らとの意見交換や部隊研修に臨む。共同訓練はしない。佐世保入港は2007年6月以来6回目。

 倉島岸壁であった歓迎行事には約160人が出席。菊地聡佐世保地方総監は「安全保障上の課題は多岐にわたり、相互理解の増進が重要。寄港が友好関係の深化に寄与すると確信している」とあいさつ。船団長のイ・ソンリョル海軍准将は「韓国と日本の関係は未来に向いている。佐世保で学び、将来が発展することができる」と述べた。

歓迎行事に臨む韓国の練習巡航船団の乗組員ら=長崎県佐世保市干尽町、倉島岸壁

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