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1980年代に日本は航空自衛隊戦闘機の国産開発を目指したことがある。FSX(次期支援戦闘機)という言葉に聞き覚えがある人がいるかもしれない。結局は米側から「国産を強行するなら、エンジンを供給しない」とすごまれ、政治問題化して米国製F16をベースにした「日米共同開発」をのまされる。約30年前のことだ。しかし、中枢神経とも言える飛行制御ソフトは米側から供与されず、開発費などは日本側が負担、コストは異常に膨らんだ。1機当たりの見積もりは当初の80億円から120億円となり、F2は当時史上最高額の戦闘機とさえ言われた。そのF2が2030年代から耐用年数を超える。今、日米共同開発を含めてさまざまな構想も出ている。やがて退役を迎えることになるF2が歩んだ道のりを写真で振り返り、これからの教訓を得たい。(共同通信=柴田友明)
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防衛省は空自F2戦闘機の後継機の位置づけについて、年末に策定する「中期防衛力整備計画(中期防)」に明記する方針だ。30年前に自主開発を断念させられたという轍を踏まず、戦闘機開発を何とか主体的に進めたい日本。しかし、米政権の行方など多くの政治的作用に影響されることは間違いない。