泥酔女性9人にわいせつ、懲役15年判決「悪質さ際立つ」

 電車内で泥酔した女性を探しては自宅に連れ込み、わいせつな行為を繰り返したとして、女性9人に対するわいせつ略取や準強制わいせつ、強姦などの罪に問われた無職の男(36)の判決公判が6日、横浜地裁であった。青沼潔裁判長は「被告が性犯罪に極めて強い常習性を有している」として、懲役15年(求刑懲役16年)を言い渡した。

 青沼裁判長は判決理由で、被告が事前に睡眠薬を大量に準備して言葉巧みに服用させていたことなどから、「巧妙かつ計画的だ」と指摘。周囲に不審がられないよう知人や親族を装って介抱しているふりをしていたほか、わいせつ行為の様子をカメラで撮影していた点なども踏まえ、「一連の犯行態様は悪質さが際立っている」と非難した。

 判決などによると、被告は2010年10月~16年6月、電車内で泥酔するなどした見知らぬ10~20代の女性計9人を相模原市中央区の当時の自宅に連れ込み、わいせつな行為や乱暴などをした。

横浜地裁

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