「ネットに一度発信された情報は完全に消せない」 江迎中全校生徒が危険性学ぶ

 長崎県佐世保市江迎町の佐世保市立江迎中(山邊修治校長、136人)で10月31日、長崎県警から「サイバーセキュリティボランティア」に委嘱された佐世保工業高等専門学校(佐世保高専)の学生の講演会があり、全校生徒がインターネットに潜む危険や安全に利用する方法を学んだ。

 長崎県警は7月、佐世保高専など4校の生徒79人を「サイバーセキュリティボランティア」に委嘱。各地の小中学校で、インターネットでのトラブルを防ぐために活動している。

 この日は電子制御工学科の5年生4人が講演。「ネットに一度発信された情報は、完全に消し去ることはできない。一人一人に新聞社や放送局と同じ責任がある」「一枚の写真でも、いつ、誰が、どこで、何をしているのか分かってしまう。どんな危険があるのか考えて行動しよう」と呼び掛けた。

 3年の山田恭平さん(15)は「ボタン一つで加害者にも被害者にもなってしまうと分かった。スマートフォンをよく使うので、しっかり考えないといけない」と話した。

ネットのトラブルや安全に利用する方法について考えた講演会=佐世保市立江迎中

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