パイオニア、シンガポールで自動運転バスの実証実験を実施

パイオニア、シンガポールで自動運転バスの実証実験を実施

パイオニアは、シンガポールの自動運転関連スタートアップ企業「MooVita Pte Ltd」と共同で、「3D-LiDARセンサー」を搭載した自動運転シャトルバスの実証実験を開始した。実験はシンガポールの高等教育機関である「Ngee Ann Polytechnic(ニーアン ポリテクニック)」構内において行われる。

パイオニアが開発した3D-LiDARセンサーは、レーザー光で対象物までの正確な距離を測定し、遠方や周辺の状況をリアルタイムかつ立体的に把握することができることから、レベル3以上の自動運転の実現において重要なデバイスとなっている。

同社は、高性能で小型かつ低コストなMEMSミラー方式の「3D-LiDARセンサー」を2020年以降に量産化することを目指して、2018年9月から計測距離と画角が異なる「3D-LiDARセンサー」3種4モデルを国内外の企業に提供している。

両社は、本実証実験を通じて、自動運転レベル4のサービス商用化を目指すとしている。

◆バスに多数取り付けられた「3D-LiDARセンサー」を見る

MooVita Pte Ltd 概要

MooVita Pte Ltdは、自動運転に関する技術開発を推進するシンガポールの科学技術庁「A*STAR」(Agency of Science, Technology & Research)出身者により創設されたスタートアップ企業。

シンガポールの公共道路で自動運転車両を初めて走らせた団体の1つでもある同社は2016年に創業し、現在はシンガポールに本社、マレーシアとインドにオフィスを設けている。

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