外資系CA(客室乗務員)が退職する理由
CAを目指している人の中で、CAになった後のことを考えている人はどれだけいるでしょうか?
常に憧れの職業の上位にあがるCA。
けれど、目標の航空会社に入社できず第二希望の航空会社だったら?
思っていたような華やかな仕事内容ではなかったら?
結婚したら?
子どもができたら?
その後、どうするかはしっかりと描けていますか?
わたし自身、実際に外資系航空会社のCAになってみて、辞めてしまう人の多さに驚きました。
一般的な事務職と違って、上空で体に負担のかかるCAと言う仕事。
続けたくても続けられなくなることもあります。
また、外資系ならではの理由もあります。
今回は、外資系航空会社のCAが退職を決める理由についてお話します。
ライフイベントは岐路になる。結婚や出産
やはり、一番多い理由は結婚ではないでしょうか。
日系の航空会社であれば、福利厚生がしっかりしているので続ける人も多いと思います。
外資系では国際結婚も多く、それも夫婦ともにベースにしている国の出身ではないことがほとんど。
例えば、わたしは中東ベースでしたが、奥さんが日本人でご主人がルーマニア人やマレーシア人、スコットランド人やフィンランド人と、とても国際色豊かでした。
そのため、結婚を機に旦那さまの故郷へ戻ることが多かったです。
また、夫婦ともに日本人の場合、出産を機に日本へ帰国して家庭に入ったり、子育てに環境の良い場所に引っ越したりという理由も多かったです。
外国籍のCAは、リジョイン(rejoin)と言う退社後いつでも戻ってこられる制度を利用して、親子で再び一緒に入社するママさんCAも!
別の航空会社のCA(客室乗務員)への転職
次に多い理由は他社への転職だと思います。
外資では、転職は当たり前。
日本では転職回数が多いとマイナスなイメージですが、海外ではキャリアの一つと考えられています。
条件面、就航地、ベースとなる国など、理由は様々ですが、何社かを渡り歩くCAはとても多くいます。
日本人CAも同じく、外資系を経て、別の外資系航空会社や日系航空会社へ転職するCAが多かったです。
理由の一つに、やはり母国に帰りたいということがあるかもしれません。
CA(客室乗務員)は夢ではなく、夢のための通過点
外資系では、日本のように、「CAになるのが夢だった!」というCAは少ないような気がします。
例えば、
・デザイナーになるために、世界中のファッションが見たい
・母国でお店を持ちたいので、その資金集め
・地理の教師をしていたので、自分の目で世界を見たい
・イタリアンのお店をオープンするために料理と語学を学びたい
など、目的や夢があって、その手段としてCAという仕事をしている人が多かったです。
入社時から働く年数を決めているCAも少なくありません。
外資系で働く日本人CAも、そんな夢のある人が多い気がします。
実は、上にあげた目標、全てわたしの知っている同期や後輩、先輩の夢なんですよ!
語学力をさらに磨くために!留学、ワーキングホリデイ
エコノミークラスで働いている時は特に気にならなかった英語力。
ビジネスクラスやファーストクラスに乗務するようになり、英語力の無さを痛感します。
生活は全て英語ですが、それは全て日常会話。
ビジネスの話、政治経済、オススメのワインや洋酒、プレミアムなクラスでの会話は多岐に渡ります。
英語にはあまり無いように思われがちですが、敬語も必要。
そのため、退職を選び、語学力をさらに磨きキャリアアップに繋げたい!と、アメリカやイギリスなど、英語を母国語とする国へ英語を学びに行くCAも少なくありません。
CAになった後のことを考えているから退職する
日系航空会社は福利厚生がしっかりしていて、長く働ける人が重宝がられますが、外資系航空会社では少し異なるのではないでしょうか。
「CAになりたい」気持ちも大切ですが、その後どんな風に生きたいのか、目標をしっかり持っていることも合格への一歩かもしれません。