コンビニオーナーに感謝状 詐欺見抜き被害防ぐ 伊勢原

 伊勢原署は6日、詐欺被害を未然に防いだとして、「セブン-イレブン伊勢原工業団地店」(伊勢原市板戸)のオーナー清水謙治さん(46)に感謝状を贈った。

 清水さんは10月19日午前、電子マネー30万円分を購入しようとした60代の男性客の言動を不審に思い、「警察に電話するので、お待ちください」などと声を掛けた。自ら110番通報し、詐欺が発覚した。同署によると、男性の携帯電話に未納料金の支払いを求めるメールが届き、男性が連絡先に電話したところ、「電子マネー30万円を買ってください」と指示があったという。

 清水さんは「被害を防げたことが非常にうれしい。今後もお客さんの行動を見て、警察に一報するようにしたい」と話した。岩田雅明署長は「声を掛けていただくことが未然防止の効果を発揮する」とたたえた。

 同署管内では今年、10月末現在で25件の振り込め詐欺事件が発生し、被害総額は約5900万円に上る。

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