ルーニー招集のきっかけは「ポドルスキ」だった!英代表監督、異例の決定を説明

『BBC』は8日、イングランド代表監督を務めるギャレス・サウスゲイト氏の記者会見の内容を伝えた。

今回のインターナショナルマッチウィークでアメリカ代表との親善試合をウェンブリー・スタジアムで行うイングランド。

海外の日本代表最新情報、Jリーグ超ゴールはこちら

その試合では昨年代表を引退したウェイン・ルーニーが1試合のみの限定で招集されており、彼が設立した基金と協力の上でチャリティーキャンペーンが行われる予定となっている。

しかしその一方、貴重な親善試合の機会を過去の選手を表彰するために使うのはどうか、新しい選手を使ったほうが有益なのではないか、という批判もある。

それらに関する質問を受けたサウスゲイト監督は、ルーニーの招集に踏み切った理由は「ポドルスキの引退試合を見たから」だったと答えたという。

ギャレス・サウスゲイト 「ウェインが引退を表明してから、彼とそのイングランドでのキャリアに対するトリビュートについて議論をしてきた。

それは12ヶ月前から始まっていた。我々はウェンブリーでの試合を、敬意を表すためのチャンスとして生かした。

これまでもかつての代表選手を呼び戻してきた。全選手がウェインの貢献を尊重していると思うし、彼は最高の送別を受けるに値する存在だ」

(ルーニーは119capで、今回が120capだ)

「1capを持っている選手よりも、119capを持っている選手のほうが多いのは間違いない。彼は10年以上に渡って出場を重ね、6回の重要な大会に出場し、得点記録も塗り替えた。

彼が成し遂げてきたものに対して、敬意を払うことができるチャンスである。

これによって多くの議論が引き起こされたことは理解しているよ。そしておそらく、それは彼が与えてくれたことを評価する方法なのだ」

(試合がただのセレモニーになるのでは?)

「2017年3月、我々はドイツに行って試合をした。そして、彼らはルーカス・ポドルスキを表彰していたね」

※2017年3月22日にドルトムントで行われた親善試合ドイツ対イングランド。ポドルスキはこの試合唯一のゴールを決め、自らの引退に花を添えた。

「ポドルスキは試合にスタメン出場した。そして、それはその国のために素晴らしいキャリアを送ってきた人物を認めるためのいい方法であったという事実に、我々全員が感銘を受けたのだ。

これまでの長い間、我々はそのように素晴らしくはなかった」

「我々は奇妙な国である。求める程に多くのものを勝ち取れなかったということを嘆き悲しむ。

最高の敬意を受けるべき選手がいた。ところが、我々はそのような者に対する賛辞を正当化するまで、多くの時間を要しているのだ。

私は楽しみにしている。今後の数日、彼(ルーニー)とともに働けることをね」

なお『Daily Mail』によれば、ルーニーが先発することはなく、そのため10番を着用することもないという。

© 株式会社ファッションニュース通信社