御座山(おぐらさん)ってどんな山?
- 標高: 2112m
- 山頂所在地: 長野県南佐久郡北相木村・南相木村
- 山系: 関東山地
- 最高気温(6月-8月): 16.1℃
- 最低気温(6月-8月): 8.7℃
参考:ヤマレコ
御座山は長野県南佐久郡にそびえる独立峰で、日本二百名山にも数えられる山。山名は神が宿る山と伝承されることから、天皇が座る高御座(たかみくら)に由来するとの説もあります。南北に細長い岩場の山頂は、素晴らしい絶景が望めるビュースポット。
山頂から、八ヶ岳の美しい山並みを望む!
御座山の山頂は見晴らし抜群で、360度の眺望を誇ります。頂上からは美しい八ヶ岳連峰をはじめ、南アルプスや浅間山、遠方には奥秩父や北アルプスなども望める圧巻の光景。大展望からの絶景に、山行の疲れも癒されることでしょう。
登山適期は?
御座山の登山適期は、4月中旬〜11月中旬ごろまで。春から秋まで四季折々の景色が楽しめ多くの登山客で賑わいますが、中でも「アズマシャクナゲ」が見頃の5月〜6月が特に人気です。
御座山の天気
御座山に行く前に現地の天気をこちらでCHECK!
御座山、四季折々の魅力
山中では、季節ごとに美しい花や四季の絶景を満喫することができます。御座山で魅力溢れる景色に癒されましょう。
華やかなアズマシャクナゲ
御座山の名物、淡いピンクの華やかな姿が目を惹くアズマシャクナゲ。5月下旬から6月上旬にかけて、見晴台手前あたりから登山道脇で群生を楽しめます。頭上を覆うシャクナゲのアーチは格別。
鮮やかなミツバツツジ
紅紫色が鮮やかなミツバツツジは、5月下旬から6月上旬まで御座山の山中で咲き誇ります。登山道の尾根筋に点在する美しい姿に、道中の疲れも吹き飛ぶことでしょう。
錦秋に染まる紅葉
御座山では盛りの10月中旬になると、山中が彩り豊かな紅葉で埋め尽くされます。燃えるような赤や橙、レモン色の世界は圧巻。紅葉のシャワーが降り注ぐ中での山行を満喫してください。
御座山への登山コース
御座山の山頂にトライする際には、3つのコースを利用することができます。日帰りできるピストンコースをご紹介しますので、登山時の参考にしてください。
①長者の森コース
- 距離: 約9.9㎞
- コースタイム: 約5時間40分
- 標高差: 約845m
- 日程: 日帰り
- 難易度: ★★☆☆☆
参考:ヤマプラ
長者の森コース登山口(90分)→合流点(40分)→見晴台(50分)→うだの沢のトーミ(山口坂)(30分)→御座山(15分)→うだの沢のトーミ(山口坂)(35分)→見晴台(30分)→合流点(50分)→長者の森コース登山口
立派な案内板のある長者の森登山口からスタート。はじめは道幅も広く、綺麗に整備された歩きやすい登山道を進みます。斜度が急な箇所は息を整えながら登りましょう。
しばらくすると大きな鉄塔が現れ、その下を通過していくと「白岩コース」との合流点に到着。
合流点からは、樹林帯の緩やかな登山道を登っていきます。このあたりからいよいよ名物のシャクナゲが登山道脇に登場。傾斜のある登山道を進んでいくと、展望が開ける見晴台に到着。ミツバツツジが咲き誇る見晴台からは、前衛峰の稜線や八ヶ岳が望めます。
見晴台からはシャクナゲ街道を通ります。
急な登山道を登ると前衛峰の最高地点に到着。前衛峰からは小さな岩場を下っていきましょう。しばらくすると「うだの沢のトーミ」と呼ばれる鞍部にたどり着きます。
御座山に向かう最後の急登では、約200mの高度を稼ぎます。登山道では樹木の根が張り出し、歩きにくい箇所もあるので気を付けてください。頂上直下の避難小屋を過ぎると山頂はもうすぐ。
山頂には祠が祀られておりますので、山行の無事をお祈りしてみては。
「イワカガミ」が咲く岩場の山頂は眺望抜群で、八ヶ岳連峰や南アルプス、金峰山、瑞牆山など多くの名峰が楽しめます。
山頂からの素晴らしい景色を満喫したら、登って来た長者の森コースを戻って登山口まで下りましょう。
②白岩コース
- 距離: 約7.4㎞
- コースタイム: 約4時間10分
- 標高差: 約636m
- 日程: 日帰り
- 難易度: ★★☆☆☆
参考:ヤマプラ
白岩コース登山口(30分)→合流点(40分)→見晴台(50分)→うだの沢のトーミ(山口坂)(30分)→御座山(15分)→うだの沢のトーミ(山口坂)(35分)→見晴台(30分)→合流点(20分)→白岩コース登山口
※白岩登山口は駐車場が狭いため、北相木村としては長者の森登山口からの山行を推奨しています。
防獣ゲートを通り、登山ポストに届けを出してスタートです。最初は歩きやすい緩やかな登山道を進んでいきます。
登山口から30分程度で、長者の森コースとの合流点に到着。その先は上で紹介したルートをたどって山頂を目指しましょう。
③栗生コース
- 距離: 約3.7㎞
- コースタイム: 約4時間
- 標高差: 約624m
- 日程: 日帰り
- 難易度: ★★☆☆☆
参考:ヤマプラ
栗生コース登山口(50分)→不動の滝(70分)→南の鞍部(金山沢のコル)(15分)→御座山(15分)→南の鞍部(金山沢のコル)(60分)→不動の滝(30分)→栗生コース登山口
栗生コース登山口からは、沢沿いのカラマツ林の登山道を進んでいきます。登山道は明瞭で、清々しい緑の中を気持ちよく歩けるでしょう。
しばらくすると、マイナスイオンたっぷりの「不動の滝」が現れます。
不動の滝で癒されたら、ここからは急登が続きます。道中ではミツバツツジが見事。ロープや鎖場のある岩場を登って行くと、前衛峰の「御岳神社」に到着。少し下って「金山沢のコル」を目指します。
コルからは、これから登るゴツゴツした岩場の山頂部が望めます。コルを登り返して、避難小屋が現れたら山頂はもうすぐ。細い岩尾根を進んでいくと、展望が開け大パノラマの山頂に到着します。
下山後に寄りたい温泉
御座山登山で疲れた身体を癒してくれる地元の温泉を2ヶ所ご紹介します。ぜひ下山後に立ち寄って、体の芯まで温まってみてはいかがですか。
浜平温泉 しおじの湯
長者の森登山口から車で40分ほどのところに「浜平温泉 しおじの湯」があります。野趣あふれる「神流川」のたもとに佇む日帰りの温泉施設。美人の湯とも言われる自慢の温泉で登山の疲れを癒しましょう。お食事どころでは源泉を使った村の特産品、イノブタのお料理も楽しめます。
住所:〒360-1617 群馬県多野郡上野村大字楢原3487-2
電話番号:0274-59-3955
営業時間:11時〜20時
休業日:毎週火曜日
料金:大人(12歳以上):500円・70歳以上:400円
小人(3歳以上12歳未満):300円
浜平温泉 しおじの湯(上野村HP)
南相木温泉 滝見の湯
滝見の湯は、栗生登山口から車で約40分の「南相木渓谷」に位置し、村の景勝地「犬ころの滝」を満喫しながら入ることができる温泉。内湯や露天風呂以外にも打たせ湯やミストサウナなどがあり、そば処としても有名で、地元産100%の香り高いお蕎麦をいただけます。
住所:〒384-1211 長野県南佐久郡南相木村5633-1
電話番号:0267-91-7700
営業時間:10時〜21時(4/1〜12/30)10時〜20時(1/2〜3/31)
休業日:毎月第二・第四火曜日
料金:大人:450円(中学生以上)小人:300円(4歳以上小学生)
南相木温泉 滝見の湯
登山口へのアクセス・駐車場情報
御座山に登る各コースの登山口へのアクセス、および駐車場の情報をご案内します。登山の際に参考にしてください。
長者の森・白岩へのアクセス
【車の場合】
中央道 長坂IC-長者の森(約1時間)
※白岩へは県道124号にある登山口案内の看板を右折してください。
上信越自動車道 下仁田IC-長者の森(約1時間15分)
※白岩へは長者の森を通り過ぎ、県道124号にある登山口案内の看板を左折してください。
<駐車場>
長者の森駐車場
駐車可能台数:約30台
料金:無料
トイレ:あり
白岩駐車場
駐車可能台数:約3台(※農繁期は車の乗り入れ注意)
料金:無料
トイレ:なし
【電車・バスの場合】
公共交通機関でのアクセスは難しいため、マイカーを利用してください
栗生へのアクセス
【車の場合】
中央道 長坂IC-栗生登山口(約1時間20分)
中部横断自動車道 八千穂高原IC-栗生登山口(約1時間)
<駐車場>
栗生登山口
駐車可能台数:約10台
料金:無料
トイレ:なし
【電車・バスの場合】
公共交通機関でのアクセスは難しいため、マイカーを利用してください
四季折々の絶景と抜群の眺望が自慢の御座山
信州の山、御座山はいかがでしたか?初夏には多くのシャクナゲやツツジが咲き誇るとても魅力的な山ですね。なかなかここまで数多くのシャクナゲに出逢える山はありません。秋の彩り豊かな紅葉も素晴らしく、四季を通じてぜひ訪れたい山。展望抜群の山頂から、周囲の名山を眺めて癒しのひとときを味わいましょう。
【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。