紅葉を見に六甲山へ!登山派もロープウェー派も楽しめる人気コース 関西でも1,2を誇る人気の六甲山。豊富な登山コースや山頂施設、アクセスの良さが人気です。紅葉の時期もやっぱりおすすめ。登山でしっかり登りながら、紅葉を楽しみたい人も、気軽に紅葉が見たい人も、どちらも大満足できるコースやスポットが盛りだくさん。特に人気の高いコースや場所をご紹介します。山は街より気温が低いこともしばしば。服装や持ち物のポイントも解説しているので要チェックです。しっかり準備して六甲山での紅葉登山を楽しみましょう。

アクセス抜群!六甲山の紅葉、見頃はいつ?

六甲山は神戸市街地の北側にある標高931mの山で、関西を代表する人気のスポットです。明治時代に現在のスタイルの登山が初めて行われた山でもあることから、近代登山発祥の地としても知られています。

何度行っても楽しめる!豊富な紅葉スポット

(六甲高山植物園)

六甲山系は東西数十kmに渡って広がる山塊。そのため登山道が豊富で、日程や体力に合わせて様々なコース取りができます。本格登山が楽しめるコースだけでなく、車でアクセスできる観光エリアの施設も充実。秋の紅葉スポットも多く、色々なコースで何度でも楽しめるのが魅力です。

アクセス抜群!駅から紅葉登山

(登山コースのスタート、芦屋川駅)

六甲山南側の麓はすぐ神戸市街地となっており、阪急神戸線の駅から登山をスタートできるのが嬉しいポイント。また、ロープウェイやケーブルカーも通じており、山頂周辺まで一気に駆け上がることもできます。様々なコースがある六甲山ですが、総じて初心者も登れる難易度となっているので、老若男女問わず安心して楽しめますよ。

2019年の見頃はいつ?

山の紅葉は標高が高いところから順に始まります。山頂と麓の見頃にはややズレがありますので、注意してください。

・山頂周辺:10月下旬~11月上旬
・山腹:11月上旬~中旬

紅葉時期は秋も半ばを過ぎたころから。モミジ、ブナ、コブシ、イチョウなどが美しく山を彩ります。

登山派におすすめ!芦屋川駅から紅葉登山

自分の足で六甲山を登り、山の紅葉を満喫したいという登山派におすすめのコースを紹介します。芦屋川駅から登山スタート。本格的な登山道は少し先ですが、街中の紅葉も楽しみながら山へと分け入っていきますよ。

【定番コース】芦屋川駅~ロックガーデン~六甲山山頂

  • 距離: 約7.2㎞
  • コースタイム: 約3時間35分
  • 標高差: 約900m

芦屋川駅(40分)→ゲートロック(40分)→風吹岩(60分)→雨ヶ峠(75分)→六甲山山頂

阪急芦屋川駅からまずは高座の滝を目指しましょう。最初は1kmほど住宅街を歩きますが、登山口までは道に案内板が出ているので安心。芦屋川沿いの木々や、これから登る六甲山の山肌も紅葉しており、秋らしい表情を見せてくれます。

(芦屋川駅周辺)

芦屋川駅からおよそ2km弱で高座の滝の手前にある滝の茶屋が見えてきます。トイレや食事休憩が可能です。

(高座の滝)

高座の滝から道は登山道へ。まずはロックガーデンと呼ばれる岩場から。よじ登るような岩場や鎖場もありますが、難易度は高くないので焦らず登っていきましょう。モミジやハゼなど至る所に紅葉した木々が見られますよ。高座の滝から3、40分ほどで風吹岩に到着。風吹岩は展望台のようになっており、神戸の街並みを一望することができます。

(風吹岩からの眺め)

風吹岩で展望を楽しんだら登山再開、なだらかな道を歩いて雨ヶ峠へ。風吹岩から雨ヶ峠まではおよそ1時間で、沢を渡る箇所もでてきます。道脇には真っ赤なモミジの木々が秋の彩りを見せてくれますよ。

(コース中に見られる紅葉)

開けたところからは山腹の美しい紅葉の絨毯がその姿を現します。

(色づいた山肌)

雨ヶ峠はベンチや案内図があり、休憩にもぴったり。この雨ヶ峠を過ぎると渡渉や急勾配の登りが待っているので、ここで休息をとっておきましょう。頂上手前には一軒茶屋があり、食事やトイレ休憩が可能です。最後に舗装路をもうひと登りすれば最高峰に到着。

(コース中に見られる紅葉)

山頂からは南側に神戸の街並みや海が見渡せます。天候が良ければ、大阪方面まで見えるでしょう。また、周囲には紅葉で彩られた六甲の山並みも広がっています。

(最高峰からの眺め)

魚谷道を有馬温泉方面へ下る、縦走路や車道を西へ進んで六甲ガーデンテラス方面へ向かうなど、山頂からは複数のコース取りが可能です。計画や自分の体力に合わせてコースを選びましょう。

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紅葉シーズンの土日は多くの人で賑わい、混雑することもあります。特に序盤のロックガーデンの岩場で渋滞が起こりがち。六甲山の岩場は慎重に行けば初心者でも登れる岩場なので、焦らないことが大切です。岩場を登るときに待つことになっても、他の人を焦らせないことも心がけてくださいね。譲り合って安全第一に楽しく登山をしましょう。

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ロープウェー派におすすめ!気軽に楽しむ紅葉

ロープウェーを利用する人にはこちらがおすすめ。ロープウェー乗り場からほど近いところにも紅葉のスポットがあります。見応え抜群の美しい紅葉が見られますよ。

六甲有馬ロープウェイを使って山頂周辺へ

六甲山山頂の西、六甲ガーデンテラスの近くにある山頂駅と有馬温泉とを結ぶ六甲有馬ロープウェーは、眼下に広がる紅葉を見渡せるスポットとして人気。まさに紅葉の海の上を進む紅葉遊覧船です!乗車時間は12分。見頃を迎える11月上旬~下旬にかけて、紅葉したモミジやブナ、コブシ、イチョウなどの木々により六甲の山肌が鮮やかに彩られるのを楽しめます。

※営業時間等は時期によって変わります。詳しくは公式HPをご確認ください。
六甲有馬ロープウェーHPを見る

六甲高山植物園の紅葉が人気

六甲山の山頂付近、標高865mに位置する六甲高山植物園は、北海道並みの気候を利用して世界の高山植物約1,500種を栽培しています。10月中旬~11月下旬には園内の紅葉を夜間にライトアップする「夜の紅葉散策」も行われます。夜の帳が下りた中、光に照らされた紅葉はとても幻想的。ロープウェーの降り場から30分ほどの場所にあります。

開園時間:10:00~17:00 (16:30受付終了)※イベント時は開園時間に延長あり
入園料:大人(中学生以上) 700円/小人(4歳~小学生) 350円~
休園日:不定期

六甲高山植物園について調べる

瑞宝寺公園の紅葉も見事

瑞宝寺公園は六甲山の紅葉スポットでも屈指の名所。一面紅葉の木々で覆われた景色は圧巻です!かつて太閤秀吉がこの地で茶会を開いたことにちなみ、11月2・3日には「有馬大茶会」も開催され、シーズン中は軽食や菓子がいただける「もみじ茶屋」もオープン。ロープウェー有馬温泉駅より徒歩15分ほどのところにあり、六甲山登山の下山で有馬温泉方面の筆屋道へと下るときにも通ります。

開園時間:入園自由
入園料:なし
休園日:なし

紅葉登山の服装・持ち物は?

ここでは、六甲山を登る上で服装や持ち物について注意しておきたいポイントを解説します。

体温調節ができる服装で行こう

六甲山は市街地に近いことから麓に居るときと同じような気候と考えがちですが、そこはやはり山の上。紅葉の見頃の10月~11月は平均気温が10℃を下回ります。

行動中は暑くても、休憩などで止まると寒く感じるものなので、適宜脱ぎ着して温度を調節できるような服装で臨みましょう。また、汗が乾かず冷えてしまうと低体温症の原因にもなりかねません。速乾性のある素材のウェアを着用するのがポイントです。

六甲山登山では岩場のコースや渡渉もあるので、足元は登山靴を。

▼登山の服装を調べる

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雨対策やおやつ、飲み物も持っていこう

たとえ天気予報が晴れでも、山の上では急に雨が降ることがよくあります。レインウェアは必ず用意していきましょう。

また、登山口やコース中に飲食可能なところはありますが、3~4時間の登りです。水分補給ができるよう飲み物を持つのは必須。さらに、行動中に食べる行動食も合わせて準備するのがおすすめです。

荷物を入れる鞄については、両手が空くようにリュックを使用しましょう。

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地図や地図アプリも忘れずに!

初心者でも登りやすい六甲山ですが、山中は広く、コースも複数あります。コースや現在地が確認できる登山地図や地図アプリは必携で、必ず準備をしておきましょう。また、アプリを使用する場合は必ず予備のモバイルバッテリーを持参することを心がけてください。

登り方は自在!六甲山の紅葉を満喫しよう

兵庫や関西でも特に人気の高い六甲山。ガッツリ登山もできますし、山中には観光地となっているエリアもあります。また、ロープウェーも通じています。自分の計画や体力に合わせて本当に様々なコース取りができますよ!登りは登山、下りはロープウェーで空から紅葉を見渡すのも良いですね。是非自分自身に合わせた計画を立て、六甲山の紅葉登山を満喫してください!

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。

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