BMW 新型8シリーズ クーペ発表会レポート | 優雅さとスポーティさが同居するBMWの“シンボル”

BMW 新型8シリーズ クーペ

BMWブランドの象徴となるクーペが日本上陸

2018年11月9日、BMWは新型「8シリーズ クーペ」の販売を開始した。同車は、BMWブランドのフラッグシップクーペとなるモデル。ラグジュアリークーペにふさわしい美しいデザインが特長だ。

パワートレインには、新開発の4.4リッターV型8気筒エンジンと8速スポーツ・オートマチックトランスミッションが採用され、最高出力は530馬力にのぼる。8シリーズには、今後ラインナップ展開としてオープン仕様の「カブリオレ」や、4ドアクーペの「グランクーペ」も登場する予定だ。

同日、東京・銀座で新型8シリーズ クーペの発表会が開催された。

◆鋭いテールライトがスポーティ!リアビューを画像で見る

先行30台の納車は、なんと今年のクリスマス!

BMW 新型8シリーズ クーペ

発売にあたり、BMWジャパン社長 ペーター・クロンシュナーブル氏は「クーペモデルは、ブランドにとって最高のトレードマークとなる」とコメント。「新型8シリーズ クーペは、BMWブランドを最も強く表現する1台だ」とアピールした。

また、クロンシュナーブル氏は「日本に導入される最初の30台は、今年の12月25日に納車される」と発表。先着順で30台のオーナーが決まった後は、来年以降の納車になるという。同社の粋な図らいで、新型8シリーズ クーペは最高の「クリスマスプレゼント」となった。

伸びやかなボディラインが旗艦モデルらしい優雅さを演出

BMW 新型8シリーズ クーペ
BMW 新型8シリーズ クーペ
BMW 新型8シリーズ クーペ

BMWの最上級クーペとして登場した新型8シリーズクーペは全長4855mm、全幅1900mmというフラッグシップモデルに相応しいサイズ感で登場した。低く伸びやかなシルエットは、優雅さや独特のオーラを感じさせるもの。

ワイド&ローなデザインを強調するフロントグリルや流麗なルーフライン、ふっくらと張り出したリアフェンダーなど、細部のデザインも見どころがたっぷりだ。「BMWレーザー・ヘッドライト」と名付けられたヘッドライトの奥には、ブルーの差し色が見てとれる。これにより、フロントフェイスの印象が引き締められ、知的さを感じられる顔つきとなった。リアビューは、シャープなテールライトとスポーティなマフラーがボディ全体を引き締めている。

インテリアは、最上級クーペらしくラグジュアリーさが全面に押し出されたデザイン。ドライバーを殊更に走りへと駆り立てるような演出は、あまり見当たらない。

しかし、新型8シリーズ クーペにはもう一つの顔がある。それは、鍛え上げられたスポーツクーペというキャラクターだ。

0-100km/h加速3.7秒! “裏の顔”を持つ新型8シリーズクーペ

BMW 新型8シリーズ クーペ
BMW 新型8シリーズ クーペ

前述したとおり新型8シリーズ クーペには530馬力を発揮する新開発4.4リッターV型8気筒エンジンが搭載されている。また大柄なボディでありながら、車両重量は1990kgという軽量ボディが採用された。さらに、駆動方式は同社のお家芸ともいえる独自の4輪駆動システム「xDrive」だ。これにより加速性能は、0-100km/h加速3.7秒というピュアなスポーツカーに匹敵するレベルが実現された。

こういった新型8シリーズ クーペのキャラクター性は、モデルラインナップにも現れている。日本へ最初に導入されるグレードは「BMW M850i xDrive」。同社で「Mパフォーマンスモデル」とも呼ばれる高性能モデルのみの1グレードだ。これは、BMWが同車のキャラクターをどのように位置づけているかを示しているといえるだろう。

足回りを覗くと、青いブレーキキャリパーに「M」の文字。これは新型8シリーズが持つ本当の性能を意味している。ラグジュアリーとハイパフォーマンスが同居していることが、エクステリアで既に表現されているのだ。

12月25日に「最速のソリ」を手に入れることができるオーナーは幸せ者だろう。このクルマが持つ圧倒的な動力性能を目の当たりにするのが、今から楽しみだ。

[筆者:オートックワン編集部 / 撮影:オートックワン編集部]

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