戦争体験を語る 相模原の小学校で

 地域住民から戦争体験を聴く授業がこのほど、相模原市南区の市立南大野小学校で行われ、3年生約120人が参加した。

 戦争体験を語ったのは元中学校校長の野津朝男さん(82)。野津さんは東京都杉並区で育ち、空襲が激しくなった小学校3年生の時に親戚が住む島根県に疎開した。学校ではいじめに遭ったが「一番つらかったのは親と離れて暮らしたことだった」と話した。

 当時、授業はほとんどなく、田んぼや畑仕事の手伝いばかりをしていたという。「食事は1日にお茶わん1杯だけ、いつもおなかをすかせていた」と当時を振り返った。

 また、2年生は地域住民を“先生”に招き、手作りの動くおもちゃを作った。

相模原の小学校で戦争体験を聴く授業

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