海岸線の魅力満載 金沢~鶴見区のマップ誕生

 横浜の海岸線を地図にした「横浜海岸線アクセスマップ」を、NPO法人「ともに浜をつくる会」(横浜市南区)が製作した。市港湾局の協力を得て3千部作り、地域の自然や歴史を学ぶ教材として学校教育や生涯学習に役立てたいとしている。

 マップは同市金沢区から鶴見区まで6区にまたがる海岸線を1枚の地図で表現しており、蛇腹折りにすることで持ち歩きやすくした。裏面にはメンバーらが取材・撮影した周辺の観光スポットや海の生物を写真入りで紹介している。

 本牧の漁師だった同会の石田猛理事長(88)が幼いころは豊かな浜が広がっていたが、埋め立てが進んだ現在は、浜があるのは野島公園と海の公園の計約1・4キロにとどまる。「かつて浜が広がっていた海岸線を知ることで、市民の力で港ヨコハマを活性化したい」と力を込める。

 「豊かで住みよい魅力と活気にあふれ、自然と触れ合うことができる浜辺の再生」を活動趣旨に掲げるNPO法人への理解を促すため、マップは児童生徒には一部500円以上、一般には千円以上の寄付を募った形で配布する。問い合わせは、同NPO法人電話045(743)1172。

「横浜海岸線アクセスマップ」の一部

© 株式会社神奈川新聞社