Rソックス・ベッツが「ハート&ハッスル賞」に選出

ムーキー・ベッツ(レッドソックス)のアウォード受賞ラッシュが止まらない。シルバースラッガー賞に選出された数時間後、ベッツはメジャー30球団の候補者30名のなかからただ1人選出されるメジャー全体の「ハート&ハッスル賞」の受賞者に選出された。レッドソックスの選手が同賞を受賞するのは2013年のダスティン・ペドロイア以来、5年ぶりのこととなった。

「ハート&ハッスル賞」は2005年に設立。フィールド上での成績だけでなく、野球に対する情熱を示し、野球の価値・精神・伝統を体現した選手に対して贈られる賞である。まず、30球団からそれぞれ1名が球団別の受賞者として選出され、最終的にそのなかから1名がメジャー全体の受賞者として選出されるという仕組みになっている。

今季のベッツは打率.346、長打率.640、129得点でメジャー最高の成績を残し、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞。レッドソックスの直近15年で4度目となるワールドシリーズ制覇に大きく貢献し、ア・リーグMVPの最有力候補にも挙げられている。こうしたフィールド上での活躍に加え、フィールド外での取り組みや、野球に対する姿勢を総合的に評価され、今回の受賞に至った。

ベッツは夫人の出産に立ち会っていたため、受賞者が発表された現場にはいなかったものの、ビデオメッセージを通してコメントを発表。「この賞は僕と僕の家族にとって大きな意味を持つ。僕を選んでくれたことに感謝したい。球団やチームメイトにも感謝しているよ」と今回の受賞を喜んだ。

メッツの「ハート&ハッスル賞」を受賞していたブランドン・ニモは、ベッツが受賞に相応しいと断言する。「僕たちはみんな、ベッツが正しい方法で野球に取り組んでいると信じている。彼はおそらくア・リーグのMVPに選ばれるだろう。彼は素晴らしい成績を残しているだけでなく、常に全力でプレイするんだ。彼は情熱と楽しさを持ってプレイしているし、僕たちはそれを楽しんでいる。間違いなく彼は受賞に相応しいよ。彼が選ばれて僕たちも嬉しいんだ」とニモ。すべてのメジャーリーガーが納得するベッツの受賞となった。

© MLB Advanced Media, LP.