高校生平和カレンダー完成 被災地激励、平和教育にも

 核兵器廃絶を求める署名を集めている高校生1万人署名活動実行委や高校生平和大使の活動を伝える「高校生平和カレンダー2019」(B4判)が完成。ノーベル平和賞を昨年受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のスイス・ジュネーブの本部を訪問し、スピーチする様子などを紹介している。
 東日本大震災の被災地を激励し、平和教育にも役立ててもらおうと、同実行委と高校生平和大使派遣委、「子どもの平和と生存のための童話館基金」が12年版から毎年製作。今年は1万部作り、福島県や岩手県などに約3千部送る。長崎市などにも寄贈する。
 カレンダーは19年1月から20年3月までの15カ月間。日本各地で署名活動などに励む同実行委メンバーなどの写真を掲載。ICAN本部を訪れた高校生平和大使にノーベル平和賞のメダルを披露するベアトリス・フィン事務局長の写真なども盛り込んだ。
 9日、長崎市役所で会見した同基金の川端翔さん(32)は「平和大使の活動が世界に広がっていることが表れている」、平野伸人さん(71)は「被災地からお礼の手紙が届くこともある。できる限り続けていきたい」と語った。

カレンダーをPRする平野さん(左)と川端さん=長崎市役所

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