メクル第321号 歴史学び 地域と交流 佐世保・宮中

 佐世保(させぼ)市城間(じょうま)町の市立宮中の1年生約20人が10月30日、「地域貢献(ちいきこうけん)学習」に取り組み、古里・宮地区の歴史を学びながら地域の人たちと交流しました。
 地元に住むさまざまな人とのふれ合いを通じて自主性(じしゅせい)をはぐくもうと、毎年、地区内の史跡(しせき)について講演(こうえん)を聞いたり、清掃(せいそう)をしたりしています。
 生徒は2グループに分かれ、1569年に宮地区でくり広げられた「葛(くず)の峠(とうげ)の合戦」で、キリシタン大名の大村純忠(おおむらすみただ)の家臣として戦った大村(おおむら)純定(すみさだ)と小佐々弾正(こさざだんじょう)ゆかりの史跡を住民らとともに掃除(そうじ)しました。
 このうち弾正の塚(つか)では、生徒8人が校区内の日本語学校「長崎日本語学院」の留学生(りゅうがくせい)13人といっしょに清掃。落ち葉を協力して集めながら、「どこから来たの?」「年齢(ねんれい)は?」などと楽しくおしゃべりしていました。
 宮崎花(みやざきはな)さん(13)は「外国の人と話せたのがよかった」と笑顔。中島唯織(なかしまいおり)さん(12)は「(地域の史跡を)きれいに掃除して、自分の心もすっきりした気分」と話しました。

留学生と協力して清掃に取り組む生徒=佐世保市南風崎町

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