【早稲田×立教】 準決勝展望 | 東京六大学理工系硬式野球リーグZETT杯

野球 試合サマリー

[早稲田]

リーグ1位(10勝2敗勝点5)

1三 1 山下 雄大 (2/成城)

2遊 ④ 松岡 志尚 (3/都町田)

3二 23 相原 豪 (2/盛岡第一)

4右 10 高木 健輔 (3/早稲田)

5一 33 上原 一将 (2/松本深志)

6指 21 下田 武史 (1/早稲田実業)

7中 51 稗田 拓也 (2/修道)

8捕 6 金子 尚広 (3/市川)

9左 8 倉科 慧大 (1/県立東葛飾)

投 19 永島 史晟 (3/筑波大附)

全大学から勝点を挙げ3年連続のリーグ優勝を果たした王者早稲田。過去2年は成し得なかった二冠へ向け、ZETT杯の初陣に臨む。

強さの最大の原動力はチーム防御率0.231を誇る盤石の投手陣。先発が予想される永島史晟は33イニングを投げ防御率1.60、4勝4セーブを挙げた高木健輔は同1.61と、左右の二枚看板は一発勝負でも安定したパフォーマンスが期待できる。

更には怪我からの復活を期す”早稲田のプリンス”南智樹(2/米子東)、ルーキー右腕の多田雄一(1/柏陽)らも控えており、立教は明治戦のような大量点はほぼ期待できないと言っていいだろう。

打線の核は、昨年度リーグMVP・相原豪。最多安打のタイトルを獲得した今シーズンは打率が4割を超え、その選手の総合的な得点能力を表すRC27は驚異の9.7。2018年のプロ野球でこの数字を超えるのは広島の丸、鈴木のみであることからも分かるように、打線において圧倒的な存在感で相手投手を威圧することができる唯一無二の選手である。

懸念事項としては、5月に行われた立教との一回戦で吉川篤宏の前に打線が7回まで沈黙したこと。8回に集中打を浴びせ辛くも4-1で逆転したものの、吉川がいつも以上のピッチングを見せれば波乱が起こる可能性は十分にある。

[立教]

リーグ5位(3勝8敗勝点1)

1中 7 川崎 泰雅 (2/松山)

2右 4 小川 貴大 (3/錦城)

3三 ⑨ 石原 汰一 (3/県立船橋)

4指 16 西目 直生 (3/前橋)

5左 3 田所 祐介 (3/千葉国際)

6一 25 負田 圭亮 (2/湘南学園)

7遊 5 高野 凌 (3/巻)

8捕 10 正岡 貴大 (2/越谷北)

9二 20 吉野 健太 (3/南多摩)

投 1 吉川 篤宏 (3/越谷北)

対する立教は明治との準々決勝で投打がかみ合った会心の圧勝劇を見せ、Player!を通じて観戦した数百人を大いに驚かせた。立役者は何と言ってもエースの吉川篤宏。7イニングで奪三振9自責点0と、強豪校出身者の割拠する明治打線にチャンスすら作らせない完璧なピッチングを披露した。ジャイアントキリングの第2章を目指す早稲田戦においても、立教の運命はその左腕の出来に懸かっている。

打線のキーマンは1番の川崎泰雅。四球を二塁打にも三塁打にもできる圧倒的な脚力は常に相手バッテリーの脅威となる。まずは初回、塁上をかき回しチームに先取点と勇気を与える役割を期待したい。

リーグ5位からの下剋上を目指す立教の最大の武器は、勢いと挑戦者精神に他ならない。準々決勝同様に序盤で試合の主導権を握るような展開になれば、王者早稲田と言えども焦りが生じてくるだろう。

リーグ優勝しか知らないワセダ黄金世代が集大成として挑む最後のZETT杯。悲願の二冠達成をダークホースが阻むのか、それとも貫録を見せつけるのか。大注目の一戦は9時30分プレーボールの予定だ。

文:小池颯

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