ナポリを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、現地時間10日に行われるセリエA第12節(ジェノア戦)の前日会見で記者を笑わせた。英『EXPRESS』などが報じている。
この会見で記者が話題にしたのは、7日に開催されたUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第4節で、マンチェスター・ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョ監督がユヴェントス陣営に向けて見せた“聞き耳ポーズ”について。かつて自身が率いたインテルを侮辱するチャントを歌ったユヴェントスのサポーターに対し、モウリーニョ監督が反発。逆転勝利を収めたユヴェントス戦終了後、同監督が自身の手を耳付近に当てるような仕草と“どや顔”を見せつけ、ユヴェントスのサポーターを挑発した。
指揮官が相手サポーターを挑発したこの一件についてどう思うかという記者の質問に対し、アンチェロッティ監督が回答。モウリーニョ監督と同じように“聞き耳ポーズ”を披露しつつ、「君が何を言っているのか聞こえなかったよ」と、笑みを浮かべながら発言した。ユーモア溢れる仕草で記者の笑いを誘ったアンチェロッティ監督は、モウリーニョ監督の振る舞いについて一定の理解を示している。
「彼の反応は理解できるよ。下品な行動とまでは言えないしね。90分間ずっと(相手のサポーターに)侮辱されていたのなら、あのようなことも起こり得るだろう」
温厚な人柄で知られるアンチェロッティ監督だが、バイエルン・ミュンヘンを率いていた2016-2017シーズンにヘルタ・ベルリンのサポーターから唾を吐きかけられ、中指を立てて応戦したエピソードを持つ。相手サポーターによる挑発に耐えることの難しさを痛感しているアンチェロッティ監督には、モウリーニョ監督の苦しみが分かるということだろう。
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