BMW、新型「8シリーズ クーペ」を発売 | 販売価格は1714万円

BMW 新型8シリーズクーペ

BMWは、新型「8シリーズ クーペ」を2018年11月9日より発売する。現時点で展開されるのは「M850i xDrive」の1グレードで、車両価格は1714万円(税込み)。

新型8シリーズ クーペは、同社クーペモデルにおけるフラッグシップ。「THE 8」の呼称を冠した最上級モデルに位置づけられている。

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新型8シリーズ クーペ デザイン

外装

BMW 新型8シリーズクーペ
BMW 新型8シリーズクーペ

新型BMW 8シリーズ クーペの外装は、これまでのBMWブランドの伝統をふまえながらも、今までにない強烈な存在感を放つフォルムとなっている。

優雅なラインで構成されたボディには、シンプルで精密なキャラクター・ラインが入り、高品質な造形技術を実感させると共に、走る姿にスポーティーな力感と高級感を感じさせる。ルーフトップには、往年のレーシング・モデルに採用されてきた特徴的なダブルバブル・ルーフラインを採用し、このスポーティーかつ優雅なラグジュアリー・クーペの個性がさらに際立つようデザインされた。

また、フロントホイール背後のボディ・サイド面に陰影をつけ、空気を切り裂いて駆けぬけるイメージを与える。一方で、リアホイールの周辺は駆動力を象徴する力感のあるデザインとすることで、車全体のシルエットにダイナミックな動きを与え、たくましい重厚感が演出されている。

リアデザインは、水平なラインと車両下部の中央に向かって収束する斜めのライン、サイドに大きく張り出したLEDテール・ライトの相互作用により、広い車幅と重心の低さを感じさせるシルエットとなった。

内装

BMW 新型8シリーズクーペ
BMW 新型8シリーズ クーペ

新型BMW 8シリーズ クーペの室内空間は、外装デザインと調和させ洗練された高級感をまといながら、前後方向への意識を強調するように設計されており、乗員の視線が自然と前方へ向かい、高い走行性能への期待感を感じさせるようデザインされた。高い操作性を確保するために、スイッチ類は明確にグループ分けされ、運転を妨げない位置に分かりやすく配置されている。

シフトノブは透明度が非常に高いクリスタルで作られた、クラフテッド・クリスタル・フィニッシュを採用し、その中には数字の「8」が浮かび上がる仕様。ベンチレーション付きの上質なメリノ・レザー・シートや、Harman Kardon製のオーディオ、アンビエント・ライトは標準で装備されている。

※日本仕様では右/左ハンドル仕様がそれぞれ設定される

新型8シリーズ クーペ パワートレイン

BMW 新型8シリーズクーペ

新型8シリーズ クーペ「M850i xDrive」に搭載されるエンジンは、M Performanceツインパワー・ターボ・テクノロジーが採用された4.4リッターV型8気筒エンジン。新開発されたこのエンジンには、ターボ・チャージャーやダイレクト・インジェクション・システム、熱シールド/冷却システム、イグニッション、エンジン・エレクトロニクスなど、各所に改良が加えられた。

最高出力は390kW [530ps] / 5500-6000rpm、最大トルクは750Nm / 1800-4600rpmを発揮し、停車状態から100km/hまで3.7秒という高い運動性能を実現している。またフラップ制御式スポーツ・エキゾースト・システムによって、ドライバーは官能的なサウンドを楽しむことが可能となった。

エンジンの動力を伝達するのは、ステップトロニック付8速スポーツオートマチックトランスミッション。ギヤ比の幅が拡張されると共に、油圧制御システムが最適化されることで、走行状況に応じたシフトタイミングがより正確かつ俊敏になった。さらに、マニュアル操作によるシフトチェンジ用に、ステアリングホイールのパドルスイッチが標準装備されている。

駆動トルクを無段階に可変配分するBMW独自のインテリジェント4輪駆動システムであるBMW xDriveも大幅に改良され、後輪側を重視して駆動力が配分されるセッティングとなっている。さらに、リヤ・アクスルに電子制御式ディファレンシャル・ロックを標準装備。コーナーの内側と外側の後輪の差動を制限することで、コーナーから脱出するときのダイナミックな加速を可能とした。

足回りには「アダプティブMサスペンション・プロフェッショナル」を採用。電子制御アクティブ・スタビライザーが加わったことで、ロール特性を調整し、高速コーナリングからクルージングまであらゆる領域の走りに対応している。

同じく標準装備のインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングは、操車時の最小回転直径を小さく抑え、取り回しの良さと俊敏性を高め、正確なハンドリングを実現することで、車線変更時と高速コーナリング時の走行安定性を向上させる。さらに、より俊敏性を高めるMスポーツ・ディファレンシャルや、力強く安定したブレーキ力を誇るMスポーツ・ブレーキも採用された。

新型8シリーズ クーペに搭載された先進装備

運転支援装備

新型8シリーズ クーペには、最先端の運転支援システムが搭載されている。ストップ&ゴー機能付アクティブ・クルーズ・コントロール、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニングなどその内容は多岐にわたる。

来た道へ戻れる「リバース・アシスト機能」

パーキング・アシスタントには、初めて「リバース・アシスト機能」が採用された。これは、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻る機能。この機能を活用することで、細い道に誤って迷い込んだ際など、安全に元のルートへ復帰することが可能となる。

表示・操作コンセプト「BMW Operating System 7.0」

BMW 新型8シリーズクーペ

新型8シリーズ クーペでは、新たに「BMW Operating System 7.0」が導入された。これは、ドライバーに必要な情報を適切なタイミングで伝えることをコンセプトにした表示 / 操作コンセプト。10.25インチのコントロール・ディスプレイと、12.3インチのフル・デジタル・メーター・パネルを、それぞれ自分用にカスタマイズすることが可能となっている。コントロール・ディスプレイは、タッチ操作に対応して、より使いすく最適化されたメニュー表示により、様々な機能や設定にアクセスしやすくなるほか、状況に応じて変化するコンテンツも装備。スポーツ走行時に、コーナリングの際の横方向加速力を表示させる設定にすることも可能となっている。そして、ステアリング・ホイールのボタン、センター・コンソール付近に配置されているiDriveコントローラー、タッチ操作に対応したディスプレイ、さらに音声コントロール及びジェスチャー・コントロールを備えることで、ドライバーは、状況に応じて必要な情報/設定にストレス無くアクセスすることができる。

また、新たに装備された12.3インチのディスプレイを備えたフル・デジタル・メーター・パネルは、速度 / 回転数を表示する左右のメーターの間、すなわちディスプレイの中央に、ナビゲーション・マップの一部などを表示可能となった。改良されたヘッドアップ・ディスプレイと共に、より視認性が向上し、ドライバーは運転に集中しながらも必要な情報を受け取ることが可能となった。

ネットワークと接続できる「BMWコネクテッド・ドライブ」

BMWコネクテッド・ドライブは、車載通信モジュールにより車とITネットワークを繋ぐことで「もしもの時に備える万全の安全性」、「カーライフを進化させる革新の利便性」、「充実の情報と最新のエンターテインメント」を提供する総合テレマティクス・サービス。2013年に輸入車として初めて導入された。

2018年8月には、新しいスマートフォン向けアプリ「BMW Connected」が導入されている。

新型8シリーズ クーペ 主要スペック

M850i xDrive

BMW 新型8シリーズクーペ

・全長:4,855mm

・全幅:1,900mm

・全高:1,345mm

・ホイールベース:2,820mm

・車両重量:1,990kg

・車両総重量:2,210kg

・排気量:4,395cc

・搭載エンジン:V型8気筒ガソリン・エンジン

・最高出力:530PS(390kW)/5,500rpm

・最大トルク:750Nm/1,800-4,600rpm

・乗車定員:4名

・ハンドル位置:右/左

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